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目覚め-4
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バチン…………!
触れていた手を振り払う。
「な、澪……?」
「…………っ、触ら、ないで……ください」
奏様がここにいるのは当たり前じゃないか、ご自分の寝室なのだから。
どうしてここに居るのかと聞かれるのは私の方だ。
私はもう、ここにいていい人間じゃない。
出ていかなければ。
大旦那様に見つかれば、また奏様が面倒な思いをしてしまう。
どうして『SIRIUS』にいたはずの私がここにいるのかはもはや問題ではない。
きっと秋様と夏様に連絡されたんだ。
そう簡単に私なんかの言うことを受け入れてくれはしない。
お二人のボスは奏様なのに。
あまりにもすんなり、自分の意見が通ったあの時に気づくべきだった。
あのミルクを飲んでいたとき急に来た猛烈な眠気は牧島さんに薬を盛られ、眠らされたのだろう。
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