アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
125.
-
「好きな子が近くにいるのに一緒に居られないなんて嫌だからな…実力行使だ」
「好きな子って…お前はまたそんな事言う」
優人の顔を見ていられず目をそらす。それが気に食わなかったのか優人に向き合う様に体の向きを変えられた。
「もしかして、氷雨俺の言葉信じてないのか?」
「信じるも何もお前は俺の事嫌いだろ?」
はあー。重いため息が上から降りかかる。そして氷雨の顎を掴むと優人の視線とあうように上に向けられた。
「こんなに分かりやすくアピールしてたはずなんだがな…氷雨、俺はお前が好きだ。男とか関係ない。俺はお前の全てに惹かれている。俺の恋人になってくれないか?」
「っ…」
言い逃れが出来ないストレート過ぎる言葉に言葉が出ない。口をパクパクさせてしまう。
「答えは?」
「っ…すまん…今は何て答えればいいかわかんねー」
「…ふっ…答えは出ないけど、こんな顔はしてくれるんだな?…まーいい、今はこれでも。だけど、いつか絶対お前をおとす」
挑戦的に笑った優人と目が合うと心臓が高鳴った。
「さ、寝るか。明日は決戦だしな」
「あ、あぁ…おやすみ」
「ちゅ、おやすみ」
「おまっ!」
氷雨のおでこにちゅーをした優人に抗議しようとした氷雨は胸に抱き込まれ何も言えなくなってしまった。やられっぱなしでどこか納得いかない氷雨がいたが優人の胸の中は心地が良くすーっと意識を手放した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
125 / 126