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二人の仲は言葉で表せないもの3 *
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「布団の上で最後まで抱いてくれ、昔みたいに」
悩む間も無く答えられた
「昔みたいに…か、それは無理だな、あの時とは気持ちが違う」
「もうやり直せないのか?」
俺の首に手を回して甘えるように言われた
その肩を両手でグイッと押し離す
「ダメなんだよ、あの日から…一度離れたら二度と元には戻れないって思い知ったあの日から」
頭を項垂れてフルフルと横に振った
すると肩を持っていた手を掴まれ龍の頰が触れた
「康太、俺は逆に大事なものが手放せなくなった、あの日お前の手を離したことを後悔して、ずっとずっと大事なものは作らないようにお前だけを考えて…依存して…もう…俺にはお前しか見れなくなった」
すりすりとその手に頰を押し付けてくる
その手を大事なものだと言っているようにとても幸せそうな表情をして
こんなに自分を大事に想ってくれる人にどうして愛おしいと思わずに居られるか
今すぐにでも抱きしめたいという衝動に駆られ、今度はこちらから龍の腰に手を回しおでこがくっつくほどの至近距離まで引き寄せた
「ありがとう、嬉しいよ」
それなのに、
それなのに、
違うと拒絶する心が酷く苦しかった
「でもごめん、やっぱり無理なんだ」
そんな簡単には心に開いた穴は塞げない
「あの時と、変わらない答えだな」
「でもお前っていう保険が現れたお陰で俺はこの先の失恋も乗り越えられそうだな、って言えばちょっとは変わるだろ?」
先ほどの空気はどこにに行ったのか
ニヤッと笑うとデコピンをされた
「いてぇっ」
容赦なかったデコピンは生まれて初めての痛さで反射的に腰に据えた手を離しおでこを抑えた
「一回死んでこい、クソ野郎、この俺を保険とはなんだ」
ソファから降りた龍が布団まで歩いて行きどかっと胡座をかいて座った
「でも俺が失恋したら慰めてくれるんだろ、ずっと俺のこと好きならしいしさ?」
龍を追うように俺も布団に移動する
「お前、人の揚げ足取るなよ」
「んじゃ、揚げ足じゃなくて脚なら取っていい?」
俺が近付くと龍は胡座をかいていた足を伸ばし、それを俺は太もものところを下から抱え肩を押し倒し布団に寝かせた
「好きにしろ、って返事する前にやってんじゃねぇか」
龍は自分で枕の上で腕枕をしそこに頭を埋めて余裕の表情を浮かべる
「随分余裕そうだな、ところでお前が昔玩具使うの嫌ってて、新鮮だから今日は玩具使わせろよ?」
と、一旦手を離し大きな金庫から出した箱を漁った
「待て、それはやめろ」
慌てて起き上がり俺の腕を引いた龍の顔を見ると玩具が見つかった時同様引きつっていた
「なんだ、今更」
引っ掻き回した中から手に取った太めのバイブをスイッチを入れて振動させる
それは見たこともない動きでグネグネとうねっていた
「お前、エゲツないもん持ってんな」
そんな動きチンコにも出来ねぇやと俺が若干引き気味に言う
「それは、その…ヤバすぎて一回しか使ってない、ってそうじゃねぇ、今すぐそれ離せや」
「え、なんでだよ、お前これで俺に愛されたくないのか?」
「ぐっ、返事に困る聞き方すんなっ、、されたいのは山々だけど…折角お前がいるのに…」
「ほぉー、どうせなら生の俺を感じたいってか、随分と可愛いことを言うな」
「その反応、されると思ったから嫌だったんだよ」
プイっと顔を背けられる
「でも、だーめ、今日は俺が虐めたい気分だから」
背けられた顔を、顎を掴んでこちらに向かせ親指を差し込み開いたその口に振動を止めたバイブをねじ込んだ
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