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うかされて
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絞り出すように、震えた声。
戀兎が何のことを言っているのかピンとこない。
そんな顔?
そんな顔って?
僕そんなヤバい顔してる?
あーもー、僕のバカ!
戀兎が何を考えてるかが見えなくて、戀兎の目を見て話しがしたいが
夕祐の肩に顔を埋めてる戀兎は、顔を上げてくれそうにない
「戀兎、なんか、ごめんね…すぐ出て行くから」
「…」
どうしていいのか分からない、戀兎熱高いし、もしかしたら泣いてるのかも…先生呼んてこようか?…
そう思っても、戀兎の腕の力は弱まるばかりか強くなる。
「戀兎、大丈夫?気持ち悪い?」
「気持ち悪くない!」
「戀兎?」
「ゆうちゃんは気持ち悪くない!」
「え?あ?」
そっち?具合大丈夫か聞いたんだけど…
「戀兎、分かったから、横になろう?」
「分かってない」
「え?」
「ゆうちゃんは分かってない!」
戀兎が急に起き上がってきて、夕祐をベットの足元側に押し倒した、真っ赤な顔、息は上がり肩で息する戀兎はさっきより絶対熱が上がっている。
「ちょっと戀兎!顔真っ赤!熱!熱上がてるよ」
「どうして困った顔して笑うの?」
「え?」
それは…戀兎じゃん
「なんで顔強張らせてばかり…」
それも…戀兎が…
「どうして好きだなんて…」
ああ…僕やっぱり困らせてるんだ。
やっと見えた戀兎の瞳が困惑で揺れている。熱のせいで潤んでるからなんだかかわいそうで仕方が無い。
でも、なんだろうこんな状態なのに胸がざわつく、戀兎に迫られてるみたいで…ってか絶対熱で戀兎今おかしいし、早く寝かしてあげなくちゃ
「ごめんね…、僕、戀兎が好きで…好きで…困らせるつもりじゃなかったんだ、ごめんね、もう言わない」
戀兎が泣きそうな顔して眉をしかめた。
あっ、そんな顔しないで…好きだったて思うだけにする、戀兎の困った顔見たくないから
「そんな顔しないで」
夕祐が思ったことを、何故か戀兎が口にした。
驚いてパチパチと瞬きを繰り返し、今の言葉の意味を考える…
考えてる間におでこに熱いものが触れた。
それが何か考えが追いつく前に、夕祐は戀兎に抱きしめられた。
れれれれ戀兎!!
夕祐が真っ赤になってパニック寸前!
し、心臓が壊れる…
戀兎、絶対熱のせいで混乱してる…
これ以上は良くない…これ以上は心臓がもたない!
「戀兎!離して、戀兎」
ジタジタしても戀兎は動かない…
なぜだかさっきより重さが増してるように感じる
「戀兎?」
力いっぱい戀兎の肩を押してみる、持ち上がった肩、しかし戀兎はグッタリと体に力が入っておらず、意識も無いようだ
ぎゃー!!戀兎気絶してる!!
誰か呼ばなきゃ!!
「あ、誰か!あ、…マキさん…マ…マキさぁーん!!」
ーガチャ
「呼んだ?♪♪」
叫ぶと同時にドアが開いて
ひょっこり顔を出したマキ
「!」
この人絶対ドアの外で聞いてた!!
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