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ゆうちゃんれんとの片思いメモリアル
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『僕、れんとが好きなんだ』
『うん、僕もだよ』
ゆうすけの真剣な言葉は、ライクと捉えられとあっさり返ってくる。
『学校には、れんとに会いにきたんだ』
『え?』
『恋愛感情で好きなんだ』
『れ…あい?』
『れんとにキスしたい』
『え!』
耳まで真っ赤になったれんとに、ゆうすけはそっと唇を寄せたが、れんとは戸惑っているが、嫌がってはいない、だから少しだけ強引に唇を奪った。
『ん』
重ねた唇が熱い、熱くて柔らかい
震えた指先が、どちらの震えかわからず、そっと唇を離した。
『…っ、こんなことだめだ、きっと、勘違いだよ』
れんとは言葉と表情がちぐはぐだ…
『勘違い?そんなことない、僕はちゃんと考えた、男だけど、この気持ちは本物だよ』
『ゆうちゃんは何も分かってない』
戀兎は右手で拳を作り、額にあてて苦悩している。
『何を?』
『男同士がどんなのか、きっと何も分かってない』
『分かってるよ』
『分かってない、駄目だよ、勘違いだよ、ゆうちゃんは友情と愛情の区別がつかないだけだ、まだ子供なんだよ。男の僕が好きなんて』
『気持ち悪い?』
『ちがう、そうじゃなくて』
『僕はれんとが好きなんだ、れんとだから好きなんだ』
ゆうすけはもう一度れんとの手を握る。
『れんと、僕れんとが好きなんだ、大好き』
『…本当に分かってるの?』
れんとの手に力が入り、睨むみたいに眉を寄せる
『ゆうちゃん、男同士のキスも、その先も』
『うん、ちゃんと調べたし、試した』
『!、試した!?』
『え、あ!』
れんとがゆうすけの肩を強く掴んで壁際まで詰め寄って押し付ける。
『誰と!?』
『痛い』
『触らせたの?』
『あっ、違うよ!』
『これじゃぁ、僕が何の為に離れたか分からない』
『…え?』
『…ゆうちゃん、好きだよ』
『!』
『ゆうちゃんとキスしたいし、その先もしたい、だから、離れてあげたのに…』
『…僕は離れたいなんて言ってない』
『ゆうちゃん、ごめんね』
『え?』
『ゆうちゃんを僕に頂戴』
『…うん』
『君の真っ白な人生に黒いシミがつくよ?』
『僕の人生にれんとのキスマークがつくの?素敵だね』
『ゆうちゃんはやっぱり文才おかしい』
『あれ?』
『ゆうちゃん』
れんとの顔が近づいて、今度はれんとがゆうすけの唇を奪う。
『ん』
スルッと舌が入り込んで、深く求められて、ゆうすけは息継ぎに必死、
唇が離された頃には、真っ赤になって肩で息をしていた
『はぁ、はぁ、』
『息、鼻でするんだよ』
『れん…と』
『手加減したんだけどな』
『え!?』
『嫌いになった?』
『ち、違うよ』
『じゃ、続き…していい?』
赤かったはずの顔が更に赤くなり、れんとに微笑み見つめられて頷く。
『ゆうちゃん、好きだよ』
れんとの手が、ゆうすけの下半身に伸びて…
ぎゃーーーーー!!!!!!
「『ゆうちゃんの反応してる…』」
「音読しないでぇーー!!春日!」
夜風に羽交い締めにされた夕祐の悲痛な叫びが春日に向かって飛んだ。
ここは、春日の部屋。
戀兎の部屋を後にした夕祐が手紙を配達し終わったところで、夜風にまた封筒を奪われて、春日の部屋で羽交い締めにされて、春日に音読されていた。
「この漫画良く出来てますね」
「褒められても嬉しくない…」
泣いても許してもらえず、今日の双子の悪魔の被害者は僕になりました。
二人は今日もとっても元気です。
「漫画では夕祐さんネコみたいですが…実際はどっちですか?」
うわーん!!誰か助けて!!!!!!
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