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梅雨
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朝になっても降り続く雨。
気温が下がり布団の外はヒンヤリ肌寒い。
寝返りを打った檜山は、自分の布団が妙にあったかい事に気が付いて、目を覚ました。
「ん?………うわ!!」
目を開けてビックリした檜山は、自分のベットから滑り落ちた
ーズダーン!
その音に夕祐にが目を覚まし、目をこする。
「ん?あれ?檜山君おはよう」
「いってー!!おはようって!お前どこで寝てるんだ!そこは俺の布団だろ!!」
檜山のベットからのっそり起き上がった夕祐は、目をこすりながら欠伸をした。
「うん、昨日寒くてさ…あ、何もやましいことはしてないから心配しないで」
「そんな心配なんかしてねーよ!」
真っ赤な檜山は、バクバクと鳴る心臓を左手で押さえながら渋い顔をして怒る。
「なんかあったのか?」
「ん?無いよ」
ケロっと答えて背伸びをして、着替えをしようと立ち上がる。
檜山はまだ床に座って心臓を押さえている。
「今日雨だね」
「あー」
「寒」
ブルっと体を震わしてパジャマを脱ぎ、素早く制服に着替える。
檜山が床に座ったまま夕祐を眺めている。
「檜山君、着替えないの?」
「あー、着替えるよ」
怪訝そうにしながら頭をかき、のそのそ着替え出した。
「檜山君、僕先行ってるね、食堂の席とっとくし」
「え?なんでだよ、一緒に…」
「お腹すいたー」
ーバタン
扉の向こうからなんかまだ檜山君の声がしていたが、僕は足早にまず事務所に向かった。
昨日なくした携帯を探しに行くためだ。
携帯は事務所に届けられてて、直ぐに戻ってきた。檜山君に、有りました、とメールして食堂へ向かった。
朝の食堂のは人で賑わい始め、僕は朝食のメニューの前でどれにしようか迷っていた。
「お、おはようございます」
隣に顔を出してきたのは岩龍君、彼はもう食べ終わったらしく、部屋に帰り際に声をかけてくれた
「おはよう、雨すごいね」
「はい」
「岩龍君、朝何食べた?」
「えっと、納豆定食です」
「うわ!質素!僕絶対足りない…」
「今日は焼き魚がオススメだっておばちゃんが言ってましたよ」
「お!じゃ、それにしよう!!」
夕佑は早速自販機にお金を入れて、魚の定食のボタンを押し、お釣りと一緒に取り出して、小銭を財布にしまっていたら、食券がヒラリと落ちてしまった。僕がしゃがんで拾おうとしたら、急に岩龍がしゃがみ込み夕佑の首元を抑えた
見ると岩龍は真っ赤に爆発していた。
「どうしたの?」
様子がおかしい岩龍をきづかおうとしたら、岩龍君が金魚みたいにパクパクして、夕佑の耳に動揺しまくった小声で囁いてきた
「ゆゆゆゆゆゆ夕佑さん、き、きき…く、く、首に、きききキスマークが!」
あまりのパニクりぶりに単語がすんなり頭に入ってこなくて固まった。
首?
キスマーク?
数十秒かかって単語を理解して、岩龍が抑えてる首を、慌てて自分で抑えた。
「ばばば絆創膏あります、ど、どこか見えない…あ!と、と、トイレで張ってきてくださいぃぃ!」
夕佑よりパニクる岩龍。
2人は床に座り込んだまま2人して冷静になれなかった。
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