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一線を超えた俺と兄-1
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「ああ、あ、んん……ハァハァ、んっ」
遠くで声が聞こえる。随分となまめかしく色っぽい声だなと思った俺は、自分の下半身の滾りに気がついた。
中学2年になった俺は、成長期を迎えて身長が伸び、体格も良くなってきた。まだまだ兄には及ばないが、確実に筋肉も付いている。
ーーん?やばっ!気持ち、いい、うわああああぁぁぁぁ!
薄々夢だと気づいていたが、自慰を超越した快感に頭がクラクラし、我慢出来ずに出してしまった。
漏らしてしまった感覚に飛び起きた俺は、生暖かい下半身を確認してため息をついた。
「はぁぁぁぁ、これが噂の夢精かよ。ぐちょぐちょだな……」
そうっと零れ落ちないように気を付けて、苦労しながらベッドを降りると、タンスの引き出しから新しい下着を取り出し、誰も起きていませんようにと祈りながら、足音を立てずに階段を降りていった。
第二次成長期の男子が集まると、下ネタが飛び交って大いに盛り上がるのは当然だと思う。身体の発育がやたらと早いやつがいて、性に関する新しい情報を得れば惜しみなく教えてくれた。
「夢精ってすっげえ気持ちが良いらしいぞ」
エッチな夢を見るだけで、性器に触れることなく射精してしまうとなれば、誰もが興味を示すだろう。例外なく俺達もその話題に夢中になり、誰が一番早く体験するかと沸き立っていた。
「まさかこの俺が一人目になるとはな」
確かに滅茶苦茶気持ちは良かったが、皆に話すとなれば恥ずかしくて無理そうだ。照れずに言えるやつは余程オープンか羞恥心が無いかのどちらかだろう。
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