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一線を超えた俺と兄-2
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伯父夫婦が起きていない様子に胸をなで下ろし、洗面所に静かに滑り込むと素早くパンツを脱いだ。
思っていた以上に動揺はしているが、こっそり手洗いした後に洗濯機の中へ押し込めば、誰にも気付かれずに済むだろう。
「あ、でも色物柄物に仕分けされるんだっけ」
几帳面な伯母は、きちんと分けて洗濯するタイプなので、濡れたパンツに気が付くはずだ。やはり色々思うところがある俺は、部屋に持ち帰ってドライヤーで乾かす事に決めた。
急いでいた俺は少しでも速く部屋に戻りたくて、下半身丸出しのまま適当にハンドソープでパンツを揉み洗いしていた。
何となく気配を感じたので後ろを振り向くと、起きたてとは思えないくらい身なりを整えた爽やかな兄が目を丸くして佇んでいた。
「あ!その、これは、えっと……」
あたふたしている俺の頭にそっと手を乗せると、何でも無いような口調で「健康だって証拠だよ」と優しく微笑んで、それ以上は詮索せずにその場を離れてくれた。
今日から三日間、伯父夫婦は結婚記念日のお祝いも兼ねて京都旅行に出掛ける予定だ。
兄と二人きりで気不味いのは嫌だなと思っていたが、やはり態度を変えることもなく、いつも通りに接してくれたので感謝していたんだ。
ーーそれなのにこの状況はいったい何なんだ……。
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