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「…繁華街をうろついていたら声をかけられた」
俺はまた話し始めた硝を見た。
「それでこんな目に合わされたんじゃ、藤崎のこと恨んでるだろ?」
俺の問いに硝は無言で首を振った。
「行く当てなかったし」
俺はその言葉にため息をついた。
「だからって男とセックス強要されて、おまけに監禁じゃやってられねえだろ」
「その方が分かりやすくていい」
「ああ?」
「愛情とか目に見えないものをくれと言われるより、体を求められる方がずっと楽」
そうぽつりと硝は言った。
「そうかあ?例えば愛してるって言っただけで金もらえるなら、そのほうが良いじゃん。お前の顔なら、それこそいくらでも貢ぐって奴が…」
硝はふいに立ち上がると、浴室から出て行ってしまった。
「なんだよ、あいつ。薬でもキレたのか」
俺は呟くと、口元まで湯に浸かり、大きく息を吐いた。
その日出前のピザを食べてダラダラしていると、藤崎が帰ってきた。
また寝室に引きづりこまれる。
星を犯している藤崎をぼうっと見ていると、「海」と呼ばれた。
藤崎が星の震えている屹立を舐めろと言うから、殴られるのも嫌で渋々した。
星のモノは子供かと思うくらい小さく、口でやっている間、俺はいたたまれないような気分になった。
藤崎が月と星を犯し、その前を俺に舐めさせる。
そんな俺たちの情事を、硝が少し離れた場所で見つめていた。
事が終わると、藤崎が俺を横抱きにした。
「今日はこいつと寝る」
藤崎の言葉に星も月もあからさまにがっかりしたような顔をした。
俺を抱いたまま、藤崎が隣の部屋に向かう。
そこは10畳ほどで、本棚が壁一面にはめ込まれていた。その前にシンプルな机。
どうやら仕事部屋か書斎のようだ。
部屋の端に、ダブルより一回り大きなベットが置いてあった。
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