アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
チャーハン
-
俺はすぐに目をそらして、コンビニ袋を楽に押し付けた。
『・・・コイツ何買ってたっけ』
ふと思い出して見ると、楽は袋からさけるチーズとカニカマを取り出して食べ始める。
「小学生のおやつかよ」
俺は思わず突っ込む。
まさか飯を買ってないとは思わなかった。
「え・・?」
「え、じゃねぇ、足りないだろ」
「いやぁ、なんかまともなご飯買うのってなんだか気が引けちゃって・・・」
「・・・貸せ」
俺は慌ててカニカマを取り上げて、卵と残り物の白飯でチャーハンを作る。
「わぁ・・・」
楽は横で心配そうに見ていたが、完成したチャーハンを見ると嬉しそうに皿をテーブルに運んだ。
「尼野くん凄いね」
楽はにこにことしながら、冷蔵庫の缶チューハイを取り出し、チャーハンの皿の横に置く。
「混ぜて焼いただけだろ」
俺は食べ終わったコンビニ飯を片づけて、冷蔵庫の缶チューハイを開ける。
「尼野くん、お酒強い?」
「そんなに」
「へぇ~」
俺は重を潰したことを思い出しながら、缶チューハイを一口飲む。
ブドウ飴のような匂いが口に広がった。
「ねぇ尼野くん、今日ヤろう」
「・・・・は?」
俺は自身の耳を疑う。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
108 / 116