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「ぅ、ぁあ、ッ…あ!」
「海…海、ごめん、海」
地獄が始まる、と実感したのは少しでも海に似るように伸びっぱなしだった後ろ髪を切られたときだった
髪が隠していた首元に律がすーっと指を滑らしたとき
そんなのどうってことないはずなのに、体が弓なりに反った
律の指が胸の突起に触れた時には、もう限界だと言わんばかりに性器の先端から白濁が勢いよく飛び出した
僕を海と呼ぶ律は苦しそうだった
それは何に対しての謝罪なのか、僕には分からない
僕を海の名前で呼んで代わりとして抱くことなのか、薬を盛ったことなのか
というよりも、律は僕に対して罪悪感は持っていないのか
あれだけ、僕を憎んでいるのだから
つまりこの謝罪は呼んでいる名の通り、海に対する謝罪なのか
海と付き合ってるのに、僕を抱くことに罪悪感があるの?
…僕と付き合ってても、海に心変わりしたくせに
「んっ、ぅ…あっあ、だ、め…さわんな、いでッ」
息がかかるのでさえもはや気持ちいい
僕はこの行為を嫌がっているのか、喜んでいるのか
分からない
「海、綺麗だよ、海」
ただ、何も写さない真っ暗な瞳、海と呼ばれるその声に、胸は引き裂かれるような痛みを訴えた
「ぁ、ああ!また、イく…ッは、ぁっ…!」
耳を噛まれ舐められ、薄くはなったもののまだ沢山残る痣や傷跡を撫でられ、もう前も後ろも分からなくなってくる
「もう、俺には海だけでいい…」
ポロリと、律の目から涙が落ちてきた
どうして律が泣くの
よっぽど、酷いことを言われたの?
…全部僕のせいにしてくれていいから、泣かないで欲しい
辛そうな顔をしないで
"空"が全部悪い、"空"のせいで律はお父さんに酷いことを言われたんだ
「海…ッ」
僕は"海"?
僕は…なんだったっけ
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