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食堂1
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遥「ん?…要?おはよう。」
目を開けるとそこには焦った顔をした要の顔があった。何かあったのかな?
要「お前なんで泣いてんだ」
遥「え?」
泣いてる?僕が?
要に言われ目元を触ると水が伝っていた。
涙だ。もしかして昔の夢を見たから?
要「大丈夫か?」
遥「大丈夫だよ。ただ…」
要「ただ?」
遥「ううん,何でもないよ。なにかの夢を見たんだと思うけど…覚えてないから分からないけどね」
あぁまた嘘をついた。
自分を守るための嘘。もうこの口は嘘を言うのには慣れすぎてしまった。
俊樹「おい。起きたならさっさと着替えていくぞ」
遥「行くって学校に?まだ早いよ?」
俊樹「朝飯食いに食堂にだ。柊のやつが寝坊して今日は食堂に行く」
遥「分かった。とりあえず着替えるから出てってくれない?」
別に恥ずかしいとかそういうのではないがココ最近で結構痩せたため骨が浮き出てる。
そんな体見たら誰だって引くか不思議に思うのは間違いない。理由を聞かれても言わないつもりなため2人に部屋から出ていってもらった。
まぁ他にも理由があるんだけど…。
遥「ごめん。お待たせ」
柊「遥ちゃん!たすけてよ~俊樹が僕のことをいじめてくるんだよ!ひどいよ~」
遥「とりあえず苦しいからせめてもう少し力弱めて」
柊「あっごめん…ねぇ遥ちゃん?」
遥「なに?」
柊「ちゃんと飯食ってる?細くね?」
さわさわと腕や腰,顔を触ってくる。
こそばゆいな。
まぁ抱きついたら分かるよね。
気をつけよ…。
遥「柊こそばゆい。ご飯は…まぁうん。へへ?」
俊樹「食べてないんだな…」
遥「…というか速く行こうよ。僕は編入生だから食堂の場所分からないから連れていってね?」
柊「んーじゃあ行こっか」
僕らは部屋をあとにした。
ご飯食べたらそのまま行くことにしたのでちゃんと荷物も持って。
要「チッ,人多いな」
遥「舌打ちしないの。
まぁここの生徒って多いから少なからず食堂を使う人はいるよね。あっあそこ空いてるよ」
俊樹「ふー。とりあえず席は取れたな。遥,注文はこのタブレットでやるんだ。注文の際,学生証のバーコードが必要になるから忘れんなよ」
遥「分かった」
柊「にしても,僕らも大概だけど遥ちゃんは人一倍目立つね~。いろんな感情を含んだ目線があっちこっちからとんできてるよ…」
柊の言った通りいろんな感情を含んだ目線があっちこっちから僕に向かいてる。軽蔑,嫉妬,興味,性的な目もある。ほんと嫌になる。
特に最後のが。
郁人「ハル!」
そんな時後から僕を呼ぶ声が聞こえた。
あぁハルと僕のことを呼ぶのは一人しかいない。
僕は声のした方を向く。
遥「イク,おはよう」
郁人「おはよう,ハル」
隆彦「はーい,そこまでだ。見つめあわない」
郁人「隆彦,別に俺はハルと見つめ合ってたわけじゃないよ。ただ挨拶をしていただけだよ」
隆彦「傍から見たら見つめあってるみたいに見えるんだっつーの」
遥「そうなの?」
隆彦「そーなんだよ!天然コンビが!」
郁人「僕らが天然コンビなら隆彦はただの馬鹿だよね。俺らより頭悪いし」
隆彦「んだとこらっ!」
あぁ,また軽い言い合いが始まった。
放っておこう。めんどくさくなりそうだしね。
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