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文化発表会当日4
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«パシャパシャ»
なんの音だろ。
機械音?この音は…カメラ?
笑い声も聞こえる。
誰の?いや何人の?
遥「ん…だれ?」
目を少し開く。
僅かに感じる頭への重み。
和也「あーほら,先輩の笑い声のせいで遥センパイが起きちゃったじゃないですか」
柊「いや,君たちのシャッター音のせいでしょ!!」
拓也「和也,後でその写真送ってね」
大輝「俺もいる」
和也「りょーかい」
写真?
ていうかなんで3人がいるの?
要「ん…うるせぇ…」
頭の上から声。
しかも少し掠れててなんというかエロい?
要「チッ…寝てた」
遥「うわっ」
持たれていた何かが急に無くなりそのまま横に倒れる。要の声?頭への重み?…僕はが持たれていたのは要か。寝てってことは頭にあった重みは要の頭。
遥「…僕も寝てた」
要「今お前が枕にしてんの俺の膝だからな」
遥「まだ眠い…」
要「降りろ,目立つぞ」
遥「わかったよ…」
まだ微妙にハッキリとしない頭と閉じたままの目。
目立つのは嫌だからとりあえず起き上がるけど眠い。
目を擦り周りを見ると,目の前では後輩3人組と柊がいて,要側にはイクとタカくんがいて,反対側は俊樹がいる。
色々気になるけどまず…
遥「なんで中等部の3人がここに?」
ここは高等部の体育館。
中等部のは別にある。なのになんでここに3人がいるのかは多分何よりも優先される疑問だと思う。
大輝「今日高等部の文化発表会だからだ。中等部3年は見学に来てもいいことになってんだよ」
遥「なんで?」
俊樹「昔からだ。この日は基本中等部3年は休みになる。例年,半分は寮で休むがもう半分はこっちに来る」
大輝「何しろこっちの生徒会と風紀がモテんだよ。ほとんどが変わんねぇからな生徒会も風紀も…持ち上がりが多い」
なるほど…。
大体わかった…かな?
それにしても…
遥「この学校風紀委員あったんだね」
要「そこからかよ」
遥「だって僕風紀に取り締まられる様な悪いことしないもん…。それ以前にかっこいいとか可愛いとか僕興味無いからね」
大輝「そーか」
遥「っん…」
この学園ではよく頭を撫でられる…。
同い年にも年上にも…年下にも。
そう言えばシンたちも僕の頭をよく撫でてたな。
遥「みんな僕の頭撫でるんだろ。癖なの?人の頭撫でるの」
大輝「スキンシップ」
遥「そうなの?…そう言えば,僕年下に撫でられるのって初めて」
大輝「じゃあ俺が遥の初めて貰ったな」
遥「ふふ,なんかその言い方って誤解をまねきそうだね。大輝くんはほかの人もこうやって撫でたりするの?」
大輝「いや?頭撫でるのは遥限定だ」
遥「そうなんだ…。ふふ,じゃあ僕も大輝くんの初めて貰っちゃったかな?」
僕の前に足を曲げてしゃがんだ大輝くんとそんな会話をしていると大輝くんの手が誰かによって弾かれた。
それと同時に僕も横に引っ張られる。
和也/拓也「「それ以上はやめようね?大輝。遥センパイへのセクハラとみなすよ?」」
俊樹「その会話が何よりも誤解を招くぞ,阿呆が」
要「ここまで来たら流石に阿呆より酷いだろ」
柊「ただの天然かと思いきや天然タラシだったんだね遥ちゃん」
隆彦「今の会話を無自覚で誰にでもやるから色んなやつに誤解されるんだろ」
郁人「ハルは無自覚でも大輝くんは自覚あったみたいだね」
大輝「チッ」
今の会話ってそんな誤解を招くのかな。
僕の元はシン達だ。シン達とは当たり前にこんな会話をしていた。
遥「みんなしないの?こうゆう会話」
8人「「「「「「「「普通しない」」」」」」」」
遥「そんなみんな揃って言わなくても…。僕家族では普通にしてたけど。それよりそろそろ僕ら準備に行かなくていいの?要,俊樹,柊」
俊樹「とてもわかりやすく話を逸らしたな…」
柊「でも確かにもう行かないと行けない時間だね」
要「めんどくせ」
思い切り話を逸らしたけどとりあえず説教とかは免れそうだ。良かった。
遥「じゃあ僕達は行くね?あんまり劇,期待しないでね?」
そう言い残して準備をするため舞台裏に行った。
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