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運命-サダメ-1
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朝起きた時にはもう要はいなかった。
枕元の棚に置き手紙があり「先に学校に行く」との事だった。
遥「おはよう…」
柊「おはよ遥ちゃん」
俊樹「おはよう」
先に顔を洗う。
いつもと変わらない朝…ただ違うのは要が居ないだけ。もしこれがほかの理由でいないのならこんなにモヤモヤしなくてもよかったんだと思う。
予想はつく。
"結婚"や"家を継ぐ"というワード。
そしてもう神谷組の頭は若くないということ。
それらを踏まえれば大体はピースが完成する。
組の頭となるものの妻になるということはその道の筋のものじゃなければいけない。
と言うよりはその方がプラスのことが多い。
つまり"許嫁"のようなもの。
一人息子の要は組にとっては若頭。
頭が引退するのなら当然その権利は息子に行くことが多いだろう。
それに要が反対している…んだと思う。
柊「遥ちゃん?」
遥「…なぁに?」
柊「ご飯を美味しくなかった?」
遥「え?…あぁごめん,お腹が空いてなくて」
僕はご飯を全然食べないまま学校へと向かった。
要は授業には出なかった。
鞄は置いてあった。けど来ることはなかった。
その鞄も体育から帰ってきた時には無くなっていた。
昼休み。
シンからの返信をまだかと携帯を持ってソワソワしていた。
大輝「なにソワソワしてんだよ」
遥「ん?…ごめん,ちょっと頼み事をしてその返信を待ってるんだ」
郁人「ハルが頼み事…」
隆彦「珍しいこともあるんだな」
遥「僕だって人間だもん…1人でどうにかしたくても…1人じゃどうにもできない時だってあるよ」
別に要のことを知ったからと言って特別何かをするつもりは無い。僕は要の未来には一緒に立つことなんて出来ない。
綺麗事や偽善を並べて誰かを救うことが出来るわけがないんだ。それでも力になりたいと思うのは僕の我儘なんだよね。
手に握っていた携帯のバイブ音が響く。
急いで携帯を開きメールを見る。
その内容に自然と顔が緩む。
ありがとうシン,瞬さん,麗…。
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神谷組のこと
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これは普通なら出回ってない情報だ。
俺たちはお前を信じてこれを送る。
簡単に言っちゃえば最近神谷組で交戦が起こっちゃった状態なんだ。仲間にも裏切り者が出ちゃって頭はもうタイへーんってなってんの。
まぁそれは勝ったんだがそこで組頭の神谷源助は怪我をした。命に別状はなかったが左足切断を余儀なくされた。
組頭が片足ないなんてもしもの時大変じゃん?
だから遥のお友達の神谷要が高校を卒業したらすぐに特訓初めて頭にしちゃおーって。
前々から要くんに惚れて結婚を申し出てた傘下の組の娘と結婚させちゃえみたいな?
まぁ息子からしたらいい迷惑にしかならねぇよな~。頭からしたら継いでほしくても息子が継ぎたくねぇなら仕方ないでしょうに。
俺たちゃ神様じゃねぇかんな。わりぃがそれを救う手立てはないんだよね~。
人の家の事情に首突っ込んでまで救おうとは思っちゃいない。猫が後悔しないようにやればいい。
好きだ,愛してるよ遥。
シン,瞬,麗より
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3人バラバラに書くの辞めてくれないかな…。
分かるけど毎回の如くに読みにくい。
ありがとう。
でも好きとか愛してるって言われると会いたくなっちゃうよ…。
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