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「まぁ確かに会長の自業自得なんだけどねぇ。…君、見えるんでしょ?」
「…何のこと?何が見えるって?」
「とぼけないでよ〜。この話の流れで言ったら分かるでしょー。大御門君は嘘が下手だなぁ」
「何の事がまるで分からないし分かりたくもないです!話は聞いたから帰るわ!」
そう言い、無理やり座らされていたソファから立ち上がると、チャラ男に両腕を捕まれ押し戻された。
「立 た な い で ?」
「あ、はい。分かったからあの、顔が近いし怖い」
俺はその女の人よりも目の前の笑顔が消えたチャラ男が怖いです。
「もー、大御門君はせっかちだなぁ。…ちょっと会長のこと見て」
「…?」
「どう思うー?」
「……………」
促され、目の前の魔王会長(仮)を無言で見る。どう思うって、青みがかった黒髪に、整った顔。目は青と赤…ってオッドアイなんすか会長。これも癪に障るわ。まじで二次元の人間か。それとも厨二病をこじらせて普段からオッドアイのカラコンしてんの?
「癪に障る」
「はっ…貴様それが俺の顔を見た感想か!?他にもっとあるだろうが!!!」
「三次元のオッドアイイケメンとかないわぁ」
そう言うと、何故かその場に静寂が訪れた。え、俺なんか変な事言った?別に今のは本音だけど。嫉妬なんかじゃないんだからね!
「……貴様、何と言った」
「癪に障る」
「その次だ馬鹿野郎!!!」
「もう、いちいち叫ばないでくださいよ!俺だって叫びたくなっちゃうでしょうが!三次元のオッドアイイケメンとかないわぁ!!!嫉妬なんかじゃないんだからね!」
最後のは余計だったわ。まあいいか、とチャラ男を見ると何やら笑顔が、いつにも増して嫌な笑顔になっていた。うわぁ。それとは反対に、魔王会長は何故か驚いたように俺を見ている。そんなに見られると穴が空くわよ。
「…お前、見えるのか」
「やっぱり、見えるっていう噂嘘じゃないんだねぇ」
「…は?何が?」
「今更しらを切るつもりか。…これが見えるんだろう」
「は?何?会長自身が幽霊だったっていうオチ?最悪ぅー」
「…貴様は少し黙れないのか?この目だ」
…目がどうかしたんだろうか。どう見ても普通にオッドアイだが。
「あはは、俺には会長の目はどう見てもオッドアイには見えないんだよねぇ」
「……………え?」
「俺の目は元々、青一色だが。」
ちょっと何言ってるのかわかんないです。
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