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もう2度と戻らない
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雅哉の怒りが収まることはなく仁に真正面から怒鳴りちらした
「お前がやったことは取り返しがつかねんだよ!
こいつ、侑の身体は自分で動かせねぇんだ!
歩くことも、立ち上がることも起き上がることも・・・、日常生活だって普通に送ることもできねぇんだ!!
今だって、入院してから一度も満足に寝られてねぇんだっ、一人で体の向き 変えることが出来ないからだ!!!!
お前が、侑にやったことはそれほど大きんだ!!!
・・・侑の両足、右腕はもう2度と動かない!!!!!!」
「・・・」
「それでも、侑が演技してるって思うか?」
「・・・、侑 すまなかった・・・
謝っても許されない事をした・・・」
仁は初めて俺に土下座をして謝った
でも、許せないのは当たり前である
「仁、俺の身体はもう2度と元には戻らない
リハビリを2か月以上してもやっと寝返りができるくらいで、それもできないときがある
だから人の手を借りなきゃ生活できない
今まで当たり前のようにできていたことが出来ない
その事実は変わることがない・・・」
俺は仁に問いかけた
仁は頭をあげて俺の話を聞いてくれた
「俺は仁のやったことに対して許すことはできないし、一生許さない
だから、仁とは終わりにしたい・・・
・・・俺は雅哉と付き合ってるし、これからは一緒に暮らす約束もしてる
だから、だからっ、もう俺の目の前に現れないでください。
会ったとしても、他人としてみるから」
俺は力強く言った
「・・・・・・・わかった
本当にすまなかった・・・・・・」
最後にそう言って病室の出て行った
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