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闇世 1日目の夜
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「笑いすぎたら、腹が減ったな
そろそろ時間もいいし、夕食にしようか」
そういえば窓の外はもう暗くなっていた
でも、外の騒がしい光が夜というのを忘れそうなくらい眩しい
トントン...
「鬼龍様よろしいでしょうか」
襖の先から春日さんの声が聞こえた、
さっきから席を外してくれていたみたいだった
「おう、いいぞ」
「失礼します。ご夕食をお持ちしました」
春日さんが目の前の大きな机に、お盆に乗っていた夕食を並べはじめた
春日さんの手さばきはとても上品なもので、思わず見入ってしまったほどだった
そして、机に並べられる料理もまた凄い
これは高いコース料理なのだろうとすぐ察した
「す、すごい」
「これはここの旅館で出している料理だ。
人間の住むところで作っている野菜や肉なども
使用しておるから、口にあうと思うが
口にあわないなら、別のものを作らせる
不味くはないと思うのだが....」
心配そうに見てくるのでとりあえず食べて見ることにした
「いただきます。」
パク...
「お、美味しいですよ!これ!!」
思わず大きい声をあげてしまうほど美味しかった
こんな、高そうな料理を食べるのは初めてで、味もわからないけれど、これは本当に美味しい!!
「それは良かった、どれ俺も食べるとするか」
それから、俺はずっと美味しい美味しいと言い続けながら食べたのである
鬼龍さんはというと、それは良かったと言って自分もお酒を飲みながら話していた
.......
「ごちそうさまでした!」
「言い食べっぷりだったな」
と、笑顔で言われた
この料理でお腹がいっぱいになった俺は少しして、眠くなってきた
「どれ、そろそろ眠くなってきただろう、
春日が布団を脇の部屋に敷いてくれているら、
そこでねればいい」
そう言われた、
「鬼龍さんは?」
「?俺もそこでねるが??
あっ、布団は2つあるから大丈夫だが
それとも一緒にねるか?」
いやらしい笑みを浮かべてきた
「だ、大丈夫です!!
俺は寝ますっ
おやすみなさい...!」
俺はすぐさま隣の部屋に逃げるように行くのだった
「おやすみ」
優しく挨拶をしてくれたことも本当はわかっていたのだけれど、今だけは知らん顔をしてただ、眠ることだけに集中した
そして、今日もまたあの日の夢を見るのだ
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