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転校生
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副会長side
「今日8時正門に転校生くっから迎えに行っといて」
朝から会長に突然言われた。
転校生が来るのは聞いていたけど、今日がその日だなんて伝えられた覚えはないんだよな…
黒い笑顔を浮かべながら長い廊下を歩く。
暑くなってきた6月の頭
2年生のこんな時期の転入だなんて、訳ありとしか思えない。
この1週間は転校生の話題でもちきりだった
なんでも転入試験は満点だとか、外部から転校生が来るのは12年振りだとか。
はっきり言ってこの学園の偏差値は相当高い。
幼稚園から大学までの一貫校で中等部からは全寮制だ。
そのため学園外からの転入希望があってもことごとく試験に落ちる生徒ばっかりだったり
自分自身も転入生のことは気になっていたから、別に案内役が嫌なわけではなかった。
正門が見えてきたあたりで足を止める。
門の前には1人の男が立っていた。
「おはよう、君が転校生くんかな?」
こちらを背に立っている男に近寄り声をかけた。
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