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最低な奴ら
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『ギャハハハハハハハッ!!!』
歪な声が頭に残る…五月蝿い、黙れ、なんで俺が、俺が何したって言うんだよ
「やめろって!何なんだよ!俺が何したんだよ!?」
俺は心のモヤがとれることを思い、傷付いた顔で睨んだ
『はぁぁ?何言っちゃってんのぉ?俺らはお前が気に食わないだけぇ』
気に食わないだけで殴られんのかよ、お前ら何様のつもりだよ…
水島葵(みずしまあお)は数日前から段々虐められるようになった…
その理由は気に食わない───
それだったら他にもいただろ、何で俺なんだよ、今まで楽しくやってたじゃねぇか…そんな事も虚しいだけ
『なんだぁ?言い返せねぇのかよ?』
「ほんとお前ら何様のつもりだよ…気に食わねーだけで殴りやがって、お前らなんて糞以下の生きてる価値もねぇ』
俺は最後に勝ち誇ったように嘲り笑ってみせると
『ってめぇ!ナメた口気いてっと痛い目見んぞ!』
ガシャーンッ────
近くにあったドラム缶を蹴り、威嚇してみせる、しかしビクともしない葵に腹を立たせた
少し煙たい空き倉庫に埃がキラキラと舞い散り、むせかえる
夏の夕方、学校帰りにあるこの倉庫は、不良の溜まり場としても有名だった
いきなり連れ込まれて何かと思ったらこの様だ…
『コイツにさぁ大人の遊びを教えてやるよ…』
舌を舐めずり、奇妙に笑って葵に近付く
俺はまだ知らない…此処から俺が壊れていくことを。
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