アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
嫌いになんて
-
柔らかくて暖かいものに包まれた感覚で目が覚めた。
うっすらとした影、見間違える筈もない。
「流………?」
「……あ、ごめん。起こしちゃったかな?」
「……っ!…流ッ……!」
考えるより先に、体が動いた。
「ごめっ…!いつも身勝手でごめん!……ッ」
考えるより先に、謝罪が口をついて出た。
「俺ッ、遂に愛想尽かされたと思って……っ」
「……、恭、」
呼ばれて、泣き腫らした目で流を見上げる。
「嫌いになんて、なる訳がないんだ」
こんな俺を優しく抱きしめて、
「なる訳がないんだよ―――、恭」
そんな優しい言葉をくれた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 16