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そんな事を思ってから…否、見ない振りをして来た事を喉元に突き付けられてから、
流と俺の関係はギクシャクし始めた。
流と一緒の時間が、息苦しく感じる様になった。
視線を交わすのが気まずくて、目を逸らす様になった。
躰を重ねる雰囲気になっても、「気分じゃないから」と、背を向ける様になった。
欲求が加速する夜には、流がいるリビングとドア一枚の距離で、
流を想いながら自分を慰めた。
――――― 一緒にいるのが正解なのか。
――――― 離れる事が正解なのか。
俺にはもう判らなくなっていた。
(……こんなんもう、カタチだけじゃん………「付き合ってる」なんてさ…―――)
そんな事を思う程に、俺の心は疲れ、窶れていた。
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