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久しぶりにレインと会った。まだ、抱き締めた感覚が残っている。
身体……細かったな……。
胸がドキドキする。手を胸に当てると、心臓がはやく鼓動していた。
はやく……
「会いたい……。」
さっき会ったばっかなのに、俺はもうレインと会いたいと思ってしまっている。しばらくレインと会っていなかったせいなのか。思ったよりも、俺はレインのことを大事に思っているんだと実感した。
「レイン……。」
レインに触れたい。そのきめ細かい肌に手を滑らせ、紅く色付いた唇を貪りたい。そんな感情ばかりが膨れ上がっていく。
呆れる、か……?
俺は今もずっとレインに触れたくてたまらない。でも、こんな俺の気持ちを知ったらレインはどう思うだろう。やはり、呆れるだろうか。それとも……。
「ショウマ!!」
ビクッと肩が跳ねた。
「は、い?なんでしょう……。」
「あなたね!なんでしょう、じゃないわよ!赤いアネモネの在庫!確認してってば!」
「は、はい!すいません!」
俺は直ちに行動に移す。育った花の保管場所である地下に行くと、俺はすぐにアネモネを確認した。
「赤いアネモネは……全部で三十か……。」
ん?
その時、俺はアネモネの後ろにあった花が気になった。
「なんだこれ……。」
俺はその花の名前を知らなかった。
「ってか一本だけじゃん。」
売り物?じゃないよな?
「ショウマー?」
上からユミさんの声が聞こえてきて、俺はすぐに地下から出た。でも、その花の名前と花言葉を知らなかったことを、後で後悔することになる。
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