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朝
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side ちとせ
「おい、起きろ」
「…んぅ…あと5分……」
まだ眠い…
「だめだ、起きろ。遅刻するぞ」
遅刻…?
「学校!!」
がばっと起き上がって時計を見ると8時すぎだ
やばい!寝坊した!!
急いで起き上がってあ、と気がつく。ここは新藤の家だ。ここから学校までどのくらいかかるかわからない
「顔洗ってこい。洗面所そこあるから」
そう言って部屋を出ていく新藤。はっとして急いで洗面所に向かう
「あれ?足枷外れてる…」
学校に行くんだ、そりゃそうかと思い洗面所へ向かい顔を洗う
部屋へ戻るが新藤はいなくてそうっと廊下へ続くドアを開ける。ドアから顔を出して様子を伺う
足枷は外されたものの出ていいものかと迷う
「ちとせ、何してる」
ビクッと飛び上がる
「え、いや、逃げようとかそういうんじゃなくて、その…」
「いいから来い」
部屋から出ようとしたことに怒った様子はなく新藤の後に続いて階段を降りる
リビングに入ると美味しそうな匂いがしてくる
「ほら、椅子座れ。パンでいいか?」
そうきかれ頷き座ると目の前に焼いた食パンが置かれる。それだけでなくスクランブルエッグ、ハム、スープまで出てきて目を丸くする
普段俺は朝ごはんにこんなに手間をかけない
「美味そう…」
「食え」そう言って前に座る新藤はコーヒーを飲んでいるだけで
「新藤は?食べないのか?」
「俺は朝食は食べない」
「そっか」
なら俺のためだけに作ったのだろうか…
なんだか胸が暖かくなったがそれをスープのせいにしてもくもくと食べた
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