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帰りはやっぱり
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side ちとせ
しずちゃん先生はずっと佐久間と生徒会のことについて話している
なんでも生徒会顧問がしずちゃん先生であることは佐久間は知っていたらしい。今日になって初めて顔を出したのは赴任してきて引き継ぎやその他諸々忙しかったからだそうだ
「という訳でこれからよろしくね」
と爽やかな笑顔で言い放つとまだすることがあると出ていった
それから少しして特にすることもなくなったので解散となった
急いで片付けてさっさと帰ろうと扉に手をかけて…
ダンっと顔の横に手をつかれる
その手の主が誰かなんてわかっている。わかっているが気が付かないふりをしたい。できることならこのまま逃げたい。ぐっと力を入れてドアを開けようとするが開かない
「…ちとせ」
「………」
「ちとせ、無視か?いい度胸だな?」
「き、こえなかった…」
そんなわけない。真後ろにいるんだ、きこえるに決まっている
「そうか、きこえなかったか」
「ひぃ!?」
ペロっと耳を舐められ飛び上がる
「なっにしてんだてめぇ!」
肘打ちしようとして失敗。腕を掴まれる
「ほんと、学習しないな。じゃ、俺ら帰るから」
「あぁ…程々にな…」
ぐいぐい手を引かれながら振り返って佐久間に懇願するように視線を向けるが困ったように眉を下げるだけだった。瀬戸は…相変わらずケラケラ笑っている
くそっあいついつかしばく!
そのまま校門を出ると夏目さんがいて、おかえりなさいませと頭を下げている。そして黒塗りの車に乗せられ新藤の家に拉致られた…
やっぱりこうなるのかよ!金曜なんて嫌いだ!
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