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プリンに罪はない
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side ちとせ
親の仇でも見るように瀬戸を睨みつけて黙らせる。さすがの瀬戸も俺のあまりの形相に黙るしかなかったのかやれやれとでも言いたそうな顔で食事を始めた
新藤は脈絡も何も無い突然の嫌いじゃない発言に疑問符を浮かべていたが俺の反応を見て瀬戸の発言が嘘じゃないとわかったのかにやにやと俺の方を見てくる
が、無視だ無視。俺もまた黙々と食事を始めた
暫くして新藤と佐久間が食べ終わって佐久間は用があるからと一言言ってどこかへ行った。新藤はというと未だににやけが収まらないのか俺の方を見ながら変な顔をしている
「…………うざい」
「何がだ?」
「見るなよ鬱陶しい」
「嫌いじゃないんだろ?」
「ちっ」
「おい、舌打ちするな」
ここ最近で1番イライラし落ち着かない昼休みだと思っていると食べ終わったタイミングで目の前にみるくプリンを置かれた
置いたのはもちろん新藤だが睨みつけると
「いらないなら捨てる」
と言われた
仕方なく食べる。別にプリンに釣られたとかそんなチョロいわけはないがプリンに罪はないのだから美味しくいただく
瀬戸と新藤が英語か何かの宿題の話をしているのを右から左に聞き流しつつプリンを完食。そのまま2人を置いて食堂を出た
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