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片思いを合わせて…
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身体を痙攣させながら、七瀬は射精した。
熱が治らない身体を、御船は獣のような瞳で見おろす。
熱で潤んだ瞳で、七瀬はそれを睨み返した。
「も…っ、おまえ、さい、あく、」
ズボンの中が悲惨だ。考えたくもないくらい。
「何が?そんな顔で睨まれても何も怖くないぜ?」
御船はとうとう床にしゃがみ込んでしまった七瀬に、自分もかがんで
更に追い討ちのように耳元に囁く。
「もっとぐちゃぐちゃに抱いてやりたくなる。」
「っ!」
心臓が大きくなり、奥に熱がじわっと広がる。
まるでもう愛撫されているような刺激に、
身体中を支配されてしまう。
「なあ、お前も、」
ーーーくそ…!おれは…、
「俺が欲しいだろ?」
本当に、この男の声がダメだ。
すっかり赤くなり、固まって黙り込んでしまった七瀬に、くつくつ笑って、御船は手を差し出して来た。
「ほら、ベッドに行くぞ。」
赤い目のまま、御船をもうひと睨みして、
乱暴に御船の手を取り立ち上がろうとする。
しかし、どうしたことか、
足にまったく力が入らない。
「あ、あれ、…お、かしいな。」
何度試みてみてもやっぱりダメだった。
少しだけ床から離れたと思ったら、すぐにまたぺたんと床に座り込んでしまう。
そんな七瀬の様子を
御船は少し驚いた表情で見つめ、
やがて狂気に近いような、獲物を見つけたハンターのような目で
七瀬に妖しく笑いかけた。
七瀬の背中にぞくりと、寒けが走る。
「何だ、もう足腰立たなくなったのか?」
「なっ、ち、違う!おれは…っ、」
「そんなに俺に酷くされたいの?」
「だから違うって…!」
「…可愛い奴。」
その一言に、今度こそ、
七瀬はとどめを刺されたように固まった。
そして再びゆっくり近づいてくる
御船の赤い唇をただ見つめていることしか出来なかった。
甘くて優しくて、まるで煽るような口づけが落とされる。
もっと、もっと、と、
思わず身体が疼いてしまう。
七瀬の身体を今度はきつくきつく抱きしめて、
御船が呟いた。
「ほんと堪んねぇな…。」
そして言葉も出せずにいる七瀬をなんなく抱き上げ、寝室へと運んでいった。
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