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朝食 1
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目が覚めるとすっかり日は高く、カーテンは開かれ眩しいくらいのひかりが部屋に差し込んでいた。
何やらいい匂いと、聞き覚えのある音が聞こえてくる。
むくりとベッドの上に体を起こす。
尻に違和感を感じて昨夜の事を思い出す。
俺、昨日、課長と…。
エッチしちゃったんだった。
やー、やっちまったなー。
手ひどく振った元恋人とエッチして、挙げ句に色々お世話してもらって、甘やかして貰って。
そして気のせいでなければ、恐らく課長はキッチンで朝飯を作ってくれているに違いない。
このかぐわしい味噌汁の匂い。
米の焚ける匂い。
食欲を刺激されて、オレはのこのことリビングへやってきた。
「おはよう。韮山。随分気持ち良さそうに寝てたな。」
「あ、おはようございますー。」
リビングのテーブルには既に美味しそうなご飯が並んでいた。
「ご飯作っておいた。お前、結構料理するんだな。調味料なんかも色々揃ってるし、食材もそれなりに常備してあるし。」
「あ、そうなんですよ。結構料理好きで…課長も料理するんですね。」
整然と並べられた料理を見て関心する。
食欲をそそる匂い。
綺麗に盛り付けられて、彩も考えられている。
「社会人になってから一人暮らしするようになって自炊始めたら結構はまっちまってな。」
俺の知らない課長が見えた気がして、そわそわする。
「食おうぜ。」
「はい。」
椅子に座り、いただきますと手を合わせる。
綺麗に焼かれた卵焼きを口に運ぶ。
「おいひいです。」
優しくて、料理上手。
彼氏としては最高の物件じゃないか。
俺はなんて人を手放してしまったんだ。
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