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2人で話し合うと、絡んでいた糸がほぐれた。
子どもの子育ては1人ではできない。
我もしたことがないからわからない、では共にしようか。
子どもに怒ってしまった。
そういう時はあるものだ。サランも人間だ。当たり前のことだろう。
王様も一緒ですか?
ああ、喜怒哀楽がある。サランと同じだ。
ふふっ、一緒、ですね。
それと…我らと一緒に、同じく仕事をしてくれないか?
レミルに共に書類を整理すると自然に古代語の発音や読み書きが分かるようになると言われた。何より、共にいる時間が増える。一日中庶務をしなくてもいい。どうだ?
…嬉しいですっ。ぜひ、ぜひ…
では、明日からすることを決めよう。
まず、朝目覚めたら顔を洗っておいで。そのまま我の部屋に来るように。朝食をとりにいこう。それから半刻ほどは休憩しようか。子ども、レミル、アーサーと。それから庶務をしよう。やり方は教える。心配しなくていい。わからないことがあれば抱え込まないように。聞いてくれ。昼食をとればまた休憩しよう。子どもはその時間で一度眠るだろう。サランも休んでいいから。
はい、王様!
たくさん、話した。
嬉しくて
心が、整理されていって…
「わたし、きっと焦っていたのですね、
わたしの心が落ち着かないから、ティラシュアやエルディオに強い言葉を押し付けてしまっていました。
王様、わたしのお話を聞いてくださってありがとうございます」
「…ああ。ならば行こう」
「はい」
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