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温室の先輩 side廉
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最近俺の来る時間に合わせて登校する女子が増えた
(それ自体は全然大丈夫だけど腕に絡みついてくる子は苦手なんだよなぁ…)
悩みに悩んで学校に少し早めに行くことにした
教室に着くと勉強熱心な女の子が1人いた
その子も俺が来るとは思ってなかったらしくすごく目を輝かせて近くに来る
(近くに来なければ結構好感度良かったのに…)
とか考えながら当たり障りのないように受け流す
(この調子だと授業までこんな感じになりそう…)
そう思って教室を出ることにした
話の流れで着いてこようとする女の子に
「君も一緒に行きたい?トイレだけど」
と耳元でイタズラっぽく笑うと女の子は顔を真っ赤にして
教室に戻って行った
もちろんトイレに用事なんてない、どこに行こうか考え
たまに授業をサボる時に使う温室に来た
(ここ見つけた時は驚いたなぁ、綺麗にお花の手入れされてるし、きっと清楚な子が育ててるんだ)
真ん中にあるベンチに横になって眠っていたら物音がした
驚いて起き上がるとそこにはジョウロを持って目を見開く頬が腫れてなければとてもキレイだけど弱々しい感じの男の子が立っていた
「あれ?ここ入ったらダメなところだった?」
そう言って立とうと思ったら飛んでいきそうな勢いで首を振りながら
「だ、大丈夫です!僕の方こそすみません」
と今度はぺこぺこしだした、面白くて思わず笑ってしまう
「大丈夫だよ、君1年だよね?名前教えて」
「あ、九条です。九条 高巳」
「九条くん、よろしくね!その頬さ、湿布貼った方がいいよ。保健室行こっか」
痣のある頬はあまりにも痛々しかった
そう言って保健室に連れていく。湿布を貼ると
「ありがとうございます」
と言って少し笑った
(可愛い子見つけちゃった)
思わず頭を撫でたら九条くんは肩をすくめて気持ちよさそうに目を閉じた
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