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生徒会親衛隊?…の巻
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──昼休み──
「ってことがあってさぁー、どう思う?俺が悪いのかなー?朝比奈くん、聞いてる?」
「だぁー!!もう、うるせぇ!!俺が知るか!!つか、なんでてめぇがここにいんだよ!」
今朝の出来事を朝比奈くんに話すと、何故か苛立ちをあらわにして、怒鳴られてしまった。
「えー、舎弟が困ってたら助けるのが舎兄の役目ではないかね?」
「何都合のいい解釈してんだ!舎弟なら俺の役に立つことをしろ!厄介なことに俺を巻き込むな!」
「まあまあ、有落ち着いて。舎弟くんも、あんまり俺たちに期待しない方がいいよ〜。所詮下っ端だからさ。」
肩を竦めて月城くんは、少し申し訳なさそうにしていた。
「もしかして、生徒会って関わると結構めんどくさい?」
「あー、よくは知らないけど、生徒会一人ひとりに親衛隊があって、そいつらが色々影で何かしてるらしいよ〜。」
「親衛隊?なんのために?」
「昔からの風習らしいけど、ほら、あの見た目に文武両道、良き家柄とくれば、競争率が半端ないわけ。代々そんな人達が生徒会に選ばれてたんだけど、ある代の生徒会があまりにもモテすぎたせいで学業に支障がでるわ、生徒同士でのイザコザが日常茶飯事になるわで大変だったらしい。そこから色々あって『抜け駆け禁止』、『生徒会を影から守る』の協定のもと、学園公認の親衛隊が出来たってわけ。」
「色々って?」
「さぁー?そこまでは知らないかな〜。これぐらいは、この学園の生徒なら誰でも知ってるはずだけど…。そう言えば、舎弟くんは編入生とか何かなの〜?」
そう言えばと、3人の視線が太郎に集まる。それに対して、お決まりの記憶喪失設定を話した。
「だ、大丈夫なの!?」
「記憶喪失って、おめぇ、病院とか行かなくていいのかよ。」
「脳の損傷は油断出来ない。一度病院に行って来た方がいいんじゃないか?」
(な、なんだろう。クラスメイトや自称親友より心配されてる…。この子達、実は根はいい子達なのでは?)
ほっこりするような光景に、思わずニヤけそうになるのを我慢し、大丈夫だと言いその後は雑談をしながら昼休みを過ごした。
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