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いじめ、だめ、絶対…の巻
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「おかえり、山田。相変わらず、どこで昼食ってるんだ?」
Fクラスで昼を過ごし、自分の教室へ戻り席についたところで、山上くんから声をかけられた。
(どうしたもんか、山上くんにはFクラスには関わらない方がいいと言われてたし。うーん……、よし!)
「学園を色々周りながら、テキトーにそこらへんで食べてる!」
「1人か?」
「うん。」
そう答えた俺に、山上くんの顔が少し曇った。
「なぁ、今朝のことがあるから、あんまり1人で行動しない方がいいぞ?」
「なんだよ〜、生徒会のやつらから闇討ちでもあうってか〜?」
冗談交じりの俺に山上くんは、俺の肩に手を置いた。
「生徒会の親衛隊が動く。まず、間違いない。」
「え、親衛隊って影で何かやってると噂の?え、え?俺何されるの!?」
「制裁という名のいじめだよ。その制裁でこの学園を辞めたやつもいる。」
クーラーで涼しいはずなのに、俺の背中に嫌な汗がつたう。二人は沈黙し、気がつけば授業開始の鐘が鳴っていた。
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