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ライバルとテストのおべんきょ
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前回の翌日くらいのお話だと思ってください
注意
しのぶちゃんのことは男だと思ってください
一人称「私」で格好も体も女の子ですが
中身は男の子です
悟と距離が近いのは彼がしのぶのことを男友達として扱っているからです
またしのぶ視点で進めます()
テスト期間に入って、学校全体がそわそわしているように感じられる。
テスト期間は部活が禁止になるのだが…
3年生はほとんど引退しているのであんまり関係ないみたいだ。
…まぁ私はまだ引退してないんだけどね。
吹奏楽部は毎年秋くらいに3年生が引退して、世代交代する。
私立の受験はだいたい1月くらい、公立は3月…
他の奴らより少し勉強に使える時間が少なくなってしまうのだが…
まぁ3ヶ月分の差くらいなら大丈夫でしょ。
「おい…おい、デブ…!」
とても小さい声で悟が言う。
あっ、なんかめっちゃ悪口言われてる…()
「なんだよ…あと私はぽっちゃりやから。」
ムスっとした顔で悟に言葉を返す。
授業中だから声はかなり抑えた。…つもり。
いやほんとデブじゃないしぽっちゃりだしもっと言えばギリギリ標準体型だしほんと(必死)
てか悟が細いだけだろ…40kg前半とかだろうなぁ…折れそう
「64ページの問3、あと2分で終わらせんばぞ」
呆れた顔で悟が私にそう言った。
エッそんなのしらない()
周りを見ると皆問題を解いていた。
はえ~全然聞いてなかったンゴ~
数学って一番眠くなる教科だししょうがないんじゃないっすかね
数学のおっさん先生声でかくて嫌いやし()
そう思いながら私は教科書の問題を解いた。
簡単だよなぁ…2分いるんかよ…
暇になったからどのくらい解き終わった人がいるんだろう、と教室を見回した。
あっ、やっぱ拓実くんはもう終わってたのね。
黙ってればかなり優等生に見えるんだけどなぁ…
しばらく彼を見ていると急に目があった。
げっ…ガン見してるのバレたか?
拓実くんは私の存在に気付くと手をパタパタとふって「ねぇねぇ」と口パクで言った。
あ~かわいいんじゃあ~心がぴょんぴょんするんじゃあ~
ニヤけてしまいそうになるのを抑えて彼の目を見たまま首を傾げる。
「ちょっと待ってて」と言う風に彼は片手を前に出した。
自分のノートを確認してから、必死で指で数字を作ったりして何か私に伝えようとしていた。
「問3の二番の答え、なんになった?」
多分そう言ったんだと思う。
しっかしかわいいなあいつ…中3男子とは思えない健気さだわ…
拓実くんの質問に答えるため、私はノートを確認した。
えー…っと、問3の二番…あった。13か。
「13!」
指で数字を作って拓実くんに見せると、彼は嬉しそうに笑って
「おれも、いっしょ!」
と声を出さずに言った。
ほんとにこの人は…ハート泥棒やなぁ…
拓実くんの視線がどこかに変わったことを確認して、ため息をつく。
…まだ、好きやなぁ…
悟の恋、応援してるけど私は諦めたわけじゃないし、
てか、あんな顔見せられて、諦めるの無理やろ…
でも悟の方が魅力的だし、あっちも悟のこと気になってるだろうから、
勝ち確やぞお前、良かったな
悟の顔を横目で見ながらそんなことを考えていた。
なんで私、悟のこと嫌いにならないんだろう
本来は憎い恋敵やぞ?応援しちゃってるじゃねえか()
…さっさとあいつら付き合ってくれれば私もいくつか楽なのにな~
しょうがない…イベント起こしてやるよ…
一応拓実くんとは幼馴染みだし、祐希も誘えばくるだろうし、悟いれば大丈夫でしょ
よし、土曜日でいいかな…あとで一応悟に言っとこ。
優しいしのぶちゃん、悟くんのためにお勉強会開いちゃうぞ!
こんなに親切な恋敵でよかったな、感謝しろよ!
…悟と拓実くんを笑顔にするためだったら
私はなんでもするから
はい!!!!!!!!!!!!!!!!!おわり!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そろそろ怒られそうだな!!!!!!しのぶちゃん書きやすくて好きです!!!!!!!!!!!!!許して!!!!!!!!!!!!!
しのぶちゃんどんどん闇深くなってる気がする…明るいアホの子って感じなんだけどな…
まぁ明るい子ほど闇持ってるって言うよね()
今回のまとめ
しのぶちゃんは優しくて以外と頭がいい(でも闇が深い)
悟は細い
山田は行動が幼児
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