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全て内密に。7
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「棚木、お疲れ様。」
「松崎さん…。お疲れ様です。」
給湯室から出てきたのは俺より五年先輩の松崎さんだった。
正直俺はこの人に対して苦手意識をもっている。
特別何かをされたとかじゃないけど、俺とは生きる場所が違うような気がして苦手なのだ。
というのも、松崎さんは社内で来るもの拒まず去るもの追わずの女好きで有名だったりする。
「さっきの、聞こえてた?」
「いえ、あのやばそうな雰囲気が漂う中に入っていく勇気はなかったので何も見てないし聞いてないです。」
「くくっ。棚木、発言が正直すぎるだろ。」
俺は思ったことを言っただけなのだが、なぜか松崎さんのツボに入ってしまったらしく肩を震わせている。
…まぁ多少失礼なことを言ってしまった気がするが何も言ってこないので大丈夫だろう。
「野暮なことを聞きますが、走り去っていったのは彼女さんですか?」
「んーどう思う?」
「…えぇ。」
質問を質問で返されたが俺は彼女だろうとは思っていない。
しかし、それを言っていいのか判断しかねる。
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