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伝えたい想い。8
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「いらっしゃいませー!2名様ですね!
こちらへどうぞー!」
颯斗さんに連れられ、辿りついたところは初めて出会った時に来た居酒屋だった。
まぁ、颯斗さんのお気に入りだって前に言ってたしだいたい予想はついてたけど…。
店に着いた頃には時刻は20:45を回ったところだった。
「棚木くん何飲む?」
「あ。烏龍茶で。」
「ん。了解。
…すいませーん!」
慣れた様子で店員さんを呼ぶと、烏龍茶2杯と焼き鳥など定番のつまみを頼んだ。
てか、颯斗さんほんとに飲まなくていいのかな?
「俺に遠慮しなくていいからお酒飲みたいなら全然飲んでも別に気にしないけど…。」
「あぁ、気を遣わせてごめん。
明日も仕事あるし別にいいかなって思っただけだよ。」
久しぶりだからなのか、颯斗さんと向かい合って話すのはなんだか恥ずかしくて少しだけ他人行儀になってしまう。
こんな態度じゃ、気を遣わせてるのは俺の方か……。
なんて1人で考え込んでいたから、颯斗さんの問いかけに気づかなかった。
「棚木くん?」
「え。あ。なに。ごめん聞いてなかった。」
「ううん。大したことないから気にしないで。」
そのセリフは1番気になるパターンじゃないか。
「えーなにそれ、教えてー
そんな風に言われたら気になるだろー。」
「棚木くんなんだか、酔っ払ってるみたいなテンションだね。」
「あ。今、話逸らしたな。」
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