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過去の出来事。4
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「父さんに何を言われようと修にぃは僕の自慢のお兄ちゃんだよ。」
「修は何も悪くないわ。
私がもう少しあの人に意見を言えたらいいのだけど…。
ごめんなさいね。私が不甲斐ないばっかりに。」
その頃の俺の心の支えは優しい言葉をかけてくれる、翔真と母さんだけだった。
「いや、俺は大丈夫だよ。
母さんや翔真のその気持ちだけで俺は十分頑張れるから。」
俺はそんな二人に心配をかけまいと必死に平気なふりをした。
しかし、そんな日々を過ごしていた高校2年の冬、俺はかなり精神的にきつくなってきていた。
親父からは、いい大学に行きなさいとプレッシャーをかけられるのに加え、兄さんは大学に通いながら親父の会社を手伝うようになっていた。
その仕事ぶりはどうやらものすごくいいらしく、親父は満足げにしていた。
それを見ていると自分の出来の悪さに嫌気がさしてくる。
ある日の深夜。
俺の部屋に翔真がやってきた。
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