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「嫌だ。」
「えぇ、減るもんじゃないし……。」
「俺の何かが減る。」
流石にこれだけは嫌だ。
それなのに手を離してはくれない。
只今、快さんと手を繋いで登校している。
昨日言っていたことを冗談に流していた俺だったが、快さんの中では決定事項になっていたらしい。
さっきから、同じ制服の人達がチラチラ見ているのが嫌でも分かった。
小学生なら許されるが、残念ながら俺はもう高校2年だ。
だから頑固な快さんを説得しているのだが、一向に聞いてくれる気配はない。
俺はあまり表情に出にくいらしいけど、今は高校生活で上位に入るほど恥ずかしい事をしている。
あぁ、でも堂々の1位はみんなの前で噛んだヤツだな。
なんて、現実逃避をし始める。
こんなの、ケイスケに見られたら今日1日、いや、1週間はめんどくさい状態になる。
「イチちゃん!?」
嘘だろ………。
お願い、ケイスケじゃないように。
そっと振り向くと、ケイスケは居た。
「どうした、イチ?」
「えっ、ちょ!!イチちゃん!」
早歩きで逃げる俺と、それに驚いた快さん、そして、走って追いかけるケイスケ。
傍から見れば面白いんだろうな。
なんて考えながら、逃げようとするが運動部の奴に勝てるわけがなく捕まった。
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