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フルーツサンドイッチ
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瑠衣はなにやら、菓子を作っている。
オラスの試作したヴァリエとして、フリュイを使ってフルーツサンドウィッチを作ろうっと。マルシェで材料を買い込んだことだ・・・
「トライフルを思い出す。クレーム・パティシエールを使えば、さらに良さそうだ」
ギョームが焼いたパン・ド・ミ(食パン)、生クリーム、フルーツをふんだんに使って・・・
「何を作っているんだ?生クリームを使った・・・?旨そうだな・・・?」
「フラン?レイモン?いつの間に?」
レイモンとフランソワはいつも通り、窓からやって来た。
「フルーツサンドウィッチだ。日本の老舗サンドウィッチ店のデザートタイプとしてお馴染みだ。ちょっとしたおやつに・・・」
程なくして、フルーツサンドウィッチが出来上がる。
作りすぎてしまったようだ。いくら、大食いのフランソワとはいえ・・・
早速、レイモンとフランソワは一斉に口に入れる。
「C'est tres bon!!!」
パン・ド・ミの塩気、フルーツとクリームの甘みがマッチする。
「ルル、お代わりあるか?」
「沢山あるよ?フラン、食べきれるの?」
レイモンもお代わりしてくるから、心配無用のようだ。
程なくして、瑠衣のフルーツサンドウィッチは完食。
「ここでサーシャが合流したら、泣いて喜ぶだろうな」
サーシャはレイモンと一緒で生クリームが好き。
レイモンもこのフルーツサンドウィッチは気に入ったよう。
レイモンはサーシャやリュカに写メをしていたようだ。
「ルルの作ったフルーツサンドウィッチだ。生クリーム好きのおまえも喜ぶぞ?」
程なくしてサーシャからのレスポンスが来た。
「ずるーい!!僕も食べたいのに!!ルイに伝えて!」
季節の変わり目のパリ。寒かったり、暖かかったりで、体調管理がてこずりやすいこの時期。
「味覚も今、失っている時期さ(-_-)...ポトフしか食べられないから、辛い・・・ワインで酌をする、というテもあると聞いてるけれど、僕は未成年だからな・・・それも、無理だ・・・」
翌日、瑠衣は休憩時間。
「俺はサーモンとクリームチーズを貰おう」
ダヴィッドは言う。今日の賄いはヴィエノワで作ったカスクート。
「僕はハムとチーズ入りを貰う」
「Voila」
瑠衣はダヴィッドに写メを見せる。
「昨日、作ったフルーツサンドイッチ」
「良さそうだな。カツレツを使ったサンドイッチ、日本でも人気だそうだが?」
「老舗の洋食店でもメニューとして登場しているくらいだね。ヘレステーキのサンドイッチもあるんだ・・・また、フワフワ卵焼きのサンドイッチもすごく人気で・・・」
「オムレツサンドイッチか?」
「そうだね」
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