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第五話 王様と宰相殿
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夜になり昨日の執務室に集まった俺達は、まず、採取したキノコとキノコの事が載っていた書物を王様に見せた。
「まさしくそれだが…二又とは…我も見たことがない」
王様とレイリウスがキノコを手に取りまじまじと観察する。
「書物にもこれ以上詳しい事は載っていませんし、ましてや二又の事も書かれていないので、どなたかに研究を依頼されたら宜しいかと思ったのですが」
「そうだな。数十年に一度しか生えぬキノコが、どんな役割を持っているのか…実に興味深い」
俺の提案に、王様もレイリウスも頷き、キノコは小さな籠に入れられた。
「それで…皆さんにお話しておきたい事がありまして…」
改まって口を開いた俺に、三人は顔を向けた。その視線を受けながら、どう話そうか少し口ごもる。
「話してみよ」
王様の声に促され、俺は一度深呼吸をして話し始めた。
「実は……どうやら俺は、記憶が欠けているようなのです」
「っ記憶、が…?」
隣にいたレイティが驚いて小さく声を出した。レイティの方を向いて頷いてから王様を見る。
「此処に来る前、何をしていたか、何故此処に来たのか…そして、俺の本当の姿も…」
「…それは、どういう意味だ?」
俺の意味のわからない言葉を王様が聞き返す。
「鏡の泉で、此処に来て初めて自分の姿を見た時、俺にはその姿が自分のものだとは感じられなかったんです。躯は確かにこの容姿に慣れている感じがする。けど、俺の何か…例えば魂が、この躯は俺のものではないと感じているんです」
「…それは、ショウ様が白樹の精である事とは関係ないのですか?」
「あ…申し訳ないですが、俺は白樹の精ではありません。…以前何をしていたかという記憶はほとんどありませんが、此処で初めて見たものを自分の経験に当てはめて例える時、俺はエレベーターやオルゴールというものを想像しました。白樹の精なら、共に生活をしているのですから例える必要など無いと思います…ましてやエルフの技術に無いものを想像する事はできないでしょう。…実はそういうものがあったりしますか?」
「…いいえ…聞いた事がありませんね……ではその、えれべぇたぁやおるごぉるというものがある国が、ショウ様の記憶の手掛かりになるかも知れませんね」
「ええ、おそらく。……そこで、旅に出ようと思うのです」
「…旅」
ぽつりと、隣で呟いたレイティを見ると、驚きと悲しみを湛えた瞳で俺を見上げていた。その手をそっと握り、俺は続きを話す。
「書斎で見つけた文献には、いくつか異国の研究者が此処を訪れて去っていった形跡がありました。エルフ族はこの森から外へ出た事が無いようですが、他国へ行く為の地図、もしくは旅人が此処に来た方法や帰る方法などがわかるものがあれば見せて頂きたいのですが…」
その言葉に、王様とレイリウスは顔を見合わせた。
「すまぬが、旅人がどの様にして此処へ辿り着き、帰っていったのかは我々も知らぬ」
「そう、ですか…」
「しかし、旅人が突然居なくなった事ならある」
「…?」
「あれは、満月の宴の事だ。供物を月に捧げたのを旅人が見て、あれは"道"ではないかと尋ねてきた。次の満月の宴の時、旅人は禁忌を犯し、小舟を出して供物と共に消えたのだ」
その話を聞き、持っていたもう一冊の資料を差し出す。
「…もしかして、これを書いた人ですか?」
王様は差し出された資料を捲った。
「この手記は、おそらく旅人が忘れていった物だろう…そなたにはこれが読めるのか?」
「ええ…エルフの言葉と同じ様に読めます。エルフの言葉に似ている言語なので、近隣諸国の旅人だと思ったのですが」
「確かに似ているが、我には断片的にしか理解出来ぬ。…もしかするとそなたは、諸国を旅する者か、かなりの学のある者だったのかもしれぬな」
王様は資料を閉じ、それを俺に差し出した。
「これはそなたが持っていると良い。此処にあっても役には立たぬゆえ。まだ使える部分が多い…今度はそなたの旅を、そこに書き残してみるのも良かろう」
「じゃあ…」
「…古より満月の宴で、供物に"我ら"を差し出す事は禁忌とされているが、元々外から来た人間だったためか旅人が供物と共に消えてから変わった事は何ら起こらなかった。
…"道"と言っていたが、それが何かは我々も知らぬ。しかし、道と言うからにはどこかに辿り着けよう。我々の知りうる手段では、他に外へ出る方法は見当たらぬしな……ただし、生きて辿り着けるかは、知らぬぞ」
「…はい。……一つ、気になっている事があるのですが…何故、エルフ族は外へ出ないのですか」
「確かに、わたくし達は古の教えにより外に出る事は禁じられていますが、それよりも出られない、と言った方がいいのかも知れません」
「え?」
「書斎で調べ物をなさったのなら、エルフの森の絵をどこかでご覧になりませんでしたか?」
言われて思い出したのは、まるで宙に浮いている様に描かれたエルフの森だ。
「…ええ、森だけが描かれた…」
「そうです。その絵の通り、このエルフの森は周りに何もなく宙に浮いている状態なのです」
あれが、本当にそのままのエルフの森を表していたのか――!!
驚いている俺の横で、レイティは静かな声で王様に聞いた。
「…では、ショウが旅立つのは次の宴の日でしょうか」
「ショウが早く旅立ちたいのなら、そうなるであろう」
「次の宴まであと三晩ですが…ショウ様、どうされますか?」
「そう、ですね……その宴の時に、旅立つ事にします」
「…わかりました。…残念ですが…。…旅の準備など、わたくしたちにできる事は協力させて頂きますので、何なりと仰って下さいね」
「ありがとうございます」
それから、旅人の話などを聞いていた時、レイティはもう休みたいと言って途中で帰ってしまった。悲しそうな横顔を見てしまい、申し訳なさがこみ上げてくる。出来ればレイティも連れて行きたいが、エルフの唯一の王子である者を、エルフの規則を破らせてまで連れて行ってしまっていいのかと考えてしまうあたり、俺は冷たい人間なのかもしれないと思う。だがこのまま、ここでレイティと一緒にいる事はできない。…無くしてしまった俺自身を、取り戻したいと強く思ってしまっているから…。
話を聞き終わった頃には、すっかり遅い時間になっていた。王様が寝室に行くため椅子から腰を上げると、レイリウスが俺に近づき声をかけてきた。
「ショウ様…お願いがございます」
「なんでしょう?」
「今夜忘れないうちに、ショウ様のお国の愛情表現を、ラスティにしたいのです。でも…わたくし一人で、ラスティを上手く気持ち良くできる自信がなくて……ですから、今夜だけ、ショウ様について頂きながらしたいのですが…宜しい、ですか?」
「はっ?!」
「やはり、ダメでしょうか…けれど、わたくしどうしてもちゃんとラスティに気持ち良くなって貰いたいのです!」
両手を握られ不安げな表情で訴えてくるレイリウスを無碍にもできず、とてつもないお願いを引き受ける事になってしまった。
・・・
「ラスティ…」
「どうした、レイ?」
「実は…ラスティに気持ち良くなって貰いたくて…ここにショウ様をお連れしたのです」
レイリウスに促され、二人の寝室に入る。当たり前だが、王様は意味が良くわかっていない様だった。
「…どういう事だ?」
レイリウスは寝台に座る王様の隣に腰掛けて説明をはじめた。
「今日、ショウ様のお国での愛情表現を教えて頂いたのです。それがとても気持ちが良くて…ですから、ラスティと一緒に気持ち良くなりたいと思ったのです…。ラスティ…ショウ様に教えて頂きながら、一緒に気持ち良くなりましょう?」
そう言うなり、レイリウスは王様の頬に手を添えて教えた通り深く口付けた。
「ッ…ム…」
王様は戸惑い上手く反応を返せないでいる。レイリウスが俺に目配せをしたので、レイリウスと俺で王様を挟む様に寝台に座って一言詫びをいれてから王様の顎を軽く掴んで口を開けさせた。
「王様、レイリウスと同じ様に相手の口内を味わいながら自分の舌をレイリウスの舌に絡めて下さい」
「…んっ」
「ふっ…んぁっ」
王様は戸惑っていたが、俺の言う通りにレイリウスと深く口付けを交わしはじめた。寝室にぴちゃぴちゃという水音と微かな喘ぎ声が響く。そろそろかと思い、俺は王様の耳元で次の手順を教えた。
「王様、口付けをしたまま、指でレイリウスの胸の尖りを摘んだり、押し潰したりしてあげると喜びますよ」
王様が小さく頷いて、右手をそろそろと持ち上げ、服越しにレイリウスの乳首を摘んだ。
「んぅっ!!」
ぴくっと反応を返したレイリウスに驚いたのか、それから何をすればいいかわからないのか、そのまま動かなかったので、王様の手の上から自分の手を被せてレイリウスの乳首を摘んだり、押し潰したり引っかいたりした。ついでにもう片方の自分の手で王様の乳首も弄る。
「ひっんんぁっ…ぁふっぅぅっんっ…はあっ!!」
「っ…んんっ…ぁ、あっ」
二人共堪えられなかったのか、唇を離してしまった。初めての感覚に戸惑っている王様の耳元に口を近付ける。
「次は、指で弄ったままもう片方の尖りを舐めたり、軽く甘噛みしてあげて下さい」
「っ…わかった…」
そう言ってから、レイリウスを寝かせ王様は四つん這でレイリウスの乳首を舐めはじめた。俺が指から手を離しても、王様は上手くレイリウスの乳首を指で弄っていたが、俺は二人に覆い被さり変わらず王様自身の乳首も弄り続ける。レイリウスの一層甘い声を聞きながら、空いた片手で王様の服を捲り直接穴を弄る。その感触に驚いて王様が振り返った。
「何をっ」
「これは、レイリウスにもしていた事です。気持ち良くなる為ですので、気にせずレイリウスを喜ばす事に集中して下さい」
「っしかし…」
「…ラスティ……ショウ様にお任せしていれば大丈夫ですから…ね…」
レイリウスはそう言って、王様の頬を両手で包んでまた深く口付けをはじめた。王様もその口付けを返し、再び乳首への愛撫をはじめる。それを見てからこちらも王様の穴への愛撫を再開した。
「んンっ…ふ、ぅっ」
王様の腰がゆらゆらと揺れ動く。王様の乳首を弄る手を、今度はレイリウスの穴に持っていく。
「んぁっ!!ふっ…んんっ!!」
「うっ!!…んんっ…っ!!」
二人の穴の良い所を同時に責め尽くす。二人は堪らず腰を大きく揺らしながらも口付けを続けていた。そろそろ穴もどろどろになり、ぱくぱくと何か入れて欲しそうに収縮を繰り返しはじめたが、残念ながら俺のイチモツは一つしかない。もう片方の穴に入れる物を探すと丁度ぴったりの物が見つかってしまった。
…これ、使ってもいいのか…?まぁ、二人一緒に気持ち良くなりたいんだからいいよな。
俺は二人の中に入れていた指を抜き、それを取りに行った。それは小さな籠から顔を出し、窓辺にある小さなテーブルの上に置いてあった。それを持ってベッドに戻ると、なんと二人は口付けをしたまま、互いの躯を愛撫していた。レイリウスは王様の乳首を弄り、王様はレイリウスの穴に指を入れていたのだ。覚えて貰ったのは良い事なので、気にせずそのまま手に持った物をひくひくと震える王様の穴に入れた。
「ンンッ?!!」
出し入れを繰り返し良い所を突きながら徐々に奥まで入れていく。
「はっ…ぁ…くっ」
「ラス、ティっ…ぁあんっ」
何かが穴に入る初めての感覚にも関わらず、王様は口付けを止めながらもレイリウスの穴を指で弄る事を忘れなかった。奥まで入れた俺は、また王様の耳元で指示を出す。
「王様、今俺がした様に、レイリウスにもしてあげて下さい」
王様は頷いて、自分の穴から出ている物に手を添えてレイリウスの穴にあてがい、俺がやった通り挿入していく。
「ぃっあっ…ぁあっラスティっ」
「く…ぅっレイリ、ウス」
繋がった二人は、自然と腰を動かし甘い喘ぎ声を上げる。その二人を繋いだ物とは、あのキノコだ。二又に分かれたキノコは、イチモツのない二人が行為をするにはもってこいの形状だったので、拝借させてもらった。
「はっ…ぁっ」
「ンゥッ…アアッ…ラスティい…おく、まで…きてぇ、ひゃあああっ!!」
激しく腰を揺らす二人の間で、ぐぢゅぐぢゅとイヤらしい水音が鳴る。
「んぁっ!あっ!…あっ!」
レイリウスがこれ以上ないくらいに乱れながら、潤んだ赤い瞳を俺に向けた。その腕を伸ばして俺を近くに呼び寄せる。
「あんっ…あっ…しょぅ、さまぁあっ……ぉ、おちんちんっ…なめ、た…あぅっ」
レイリウスは王様に奥まで突かれながら、伸ばした手で大きくなった俺のイチモツを撫で上げる。俺は希望通りレイリウスの顔の前にイチモツを出すと、必然的に二人の顔の間に息子を晒す事になったが、二人とも抵抗無く立派に育ったイチモツを舐めはじめた。
「ぅ…むっ…んっ」
「ぁっんんっ…ちゅっ」
月光を浴び美しい二人が腰を揺らしながら、俺のイチモツに奉仕する光景は、不思議に幻想的でとても官能的だ。
「んぁっ…みるくっ」
その光景に育ちきったイチモツはついに二人の顔を汚した。二人は互いの顔に付いたみるくを舐め取りながら、より激しく腰を揺らす。俺は王様と深く口付けをしているレイリウスの背を起こし、必然的に起き上がった王様の膝の上に座らせた。
「ひァあっ!!あんっああっふか、ぃっ!」
「はァッ…レイッ…」
より深く繋がった二人は、夢中で腰を揺らす。今までよりも深く愛し合う二人を見て、もう教える事も無さそうなので、俺はそっと退室する事にした。
いやしかし、凄い経験をしたと思う。
つづく
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