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友達が怖いなんて、それは本当に友達と呼べるものなのだろうか。
こんな僕を友達と言えるのだろうか。
「行くよ」
「あ・・・・」
いつの間にか駅員との話が終わったのか、谷中君は僕の腕を掴み改札口へと歩き出した。
てっきり学校へ行くのかと思っていた僕は腕を引っ張られながらも話を続けた。
「ま、待って!あ、あの・・・・が、学校は?今から行っても遅刻だけど・・・・学校に行かなきゃ!」
「どうして?」
「・・・・え?」
なぜ谷中君はそんな答えを返すのか。僕は理解に苦しんだ。
学生だから言って当たり前。と言う在り来たりな答えしか出ない僕に対して谷中君はどんな答えを待っているのだろうか?
「今から郁の家に行くから」
何も答えない僕は想定内なのか、谷中君は僕の家へ行くと言うのだ。
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