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駅に着くまで他愛のない話をする、もちろんその中には係長の話もする。
とても可愛い係長。僕たち二人は完全に係長の愛くるしさの虜となっていた。
「そうだ郁、今日は家に来れるの?」
「あ・・・・ご、ごめんなさい。きょ、今日も無理だと思う・・・・」
「え~・・・・いつまでだったっけ?」
口を膨らませながら不満をこぼす谷中君。
身体は大きいくせに本当に子供みたいな態度を取る、こんな姿をたまに見せるから女子の人気は衰えないのだろう。
「ふふふ、今月までだよ」
「はぁ〜分かった、そういやー最近よく笑うようになったね、とても良いことだ」
「え・・・・そ、そうかな・・・・」
顔が熱くなるのを僕は下を向き隠す。
谷中君と話すようになって確かに僕は笑うことが増えた。口角を上げ目を細める。当たり前の事が僕には新鮮だった。心なしか気持ちも前向きになり学校へ行く足取りも軽い。
一人ではないことが僕の心を明るく照らす。
だけど一つだけ未だに謎なのは、友達同士でキスをするのか。この事だけが僕は分からずにいる。
携帯で調べようにも携帯を壊してしまい次のを母親にお願いしたが買うのはもう少し待ってほしいと言われた。
普通だったら「携帯がないと死んでしまう」となるが、生憎僕にはそこまでの登録はないから大丈夫だが・・・・
係長の姿が拝めなくなってしまった。
でも谷中君が毎日写真や動画を見せてくれるから何不自由なく過ごせている。
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