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△拓真side
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△拓真side
マンションの下から部屋を見上げると…ウチだけが真っ暗。
「…まだ帰ってないのか?」
玄関の前に立ち鍵を開けてドアを開くと…マジに真っ暗。
手元のスイッチを入れて電気を点けると一気にキッチンが明るくなり眩しさに目を細めた。
テーブルに鍵を投げて奥の部屋に行くとベッドの上には月明りに照らされて眠る可愛い智がいた。
「…ただいま?」
返事がない。
帰って来てすぐに寝ちまったのか?
まぁ…無理もないか。
初めての仕事で…
しかも初めて他人に襲われたんだからな。
クソ…。
思い出しても腹が立つ。
和史のヤロー演技に熱が入り過ぎだっつの。
智をあんなに触りやがってクソムカツク。
……それもこれも自分の裏工作のせいなんだが。
やめたハズのタバコの先に火を点ける。
智がイヤがるからって一度はやめたんだが。
立ち上がりキッチンの換気扇の下に移動。
回ってるハネに向かい勢い良く煙を吐き出した。
はぁぁ………
と、自己嫌悪。
こんな事してもしょうがないんだけどな。
まぁ…見知らぬピザ屋よりかは仁さんトコの方が俺も安心だ。
奏多もいるしな。
まだ長く残るタバコをシンクでもみ消し、テーブルに置かれた握り飯を頬張る。
「…美味い。」
最近どこで何食っても全く美味いと感じなくなった。
一番美味いのは智が作るメシで…どんなに腹が減っていても他の物を欲さなくなった。
もちろんアッチもな。
「ごちそうさん。」
ラップを捨て皿を洗ってしまう。
さて…
智をどうするか。
風呂に入れた方がいいな。
寝てるの起こすのは可哀想だが……抱きたいしな。
「…ん…。」
すると寝そべる身体が揺れ当の本人がゆっくりと顔を上げ…
俺を見るなりガバリと起き上がって抱き着いてきた。
「拓真っ!」
「ただいま。」
返事もせずギュッとしがみついてくる髪を撫でて額にキスをする。
「風呂、一緒に入るか?」
黙ったままコクンと頷く智を立たせてバスルームへと導き、疲れた顔を見下ろしながら唇にキスしてTシャツを脱がせてやる。
「…拓真…あのさ…」
開いた唇を塞ぎ言葉を飲み込む。
キスしながらジーパンに手を掛けて下着も一緒に脱がせた。
「…今夜は…寝かせないぜ?」
柔らかく微笑んだ俺の愛しい恋人が静かに頷いた。
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