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悶々と2
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「──どうした、百井よ」
「……へ?」
気づくと授業はもう終わっていて、青葉は目の前にいなくて、そもそも教室ですらなく、塾長が真横に立っていた。
「わっ!」
作業する手が完全に止まっていたのだ。慌ててペンを取ったものの、手元の答案用紙はすべて採点が終わっていた。
「大丈夫か?」
僕はいつものボケ具合なのに、塾長はいつまで経っても厳しく詰問してこない。それどころか眉をひそめて「平気か?」とたずねてくる。
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