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変化する俺たち〜むつ〜
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放課後。3人で俺の家に到着し、俺は玄関から、修二と華南は庭の俺の部屋に直接向かう。
玄関には珍しく鍵が掛かってて、家の中に誰もいないようす。
俺は靴を雑に脱いですぐさま台所に行く。お菓子の調達だ。煎餅に羊羹に…おっ、あった。チップス。二袋拝借してすぐに庭にある自分の部屋に向かう。
ドアを開けると、修二が立ってて、中にはくつろいだ華南。
華南が何やら修二に目配せしてせっついたのが見えた。
修二「ああ、むつ。…の、飲み物切れてたよ」
むつ「あっ、そうだ、めんど」
修二「僕ちゃん行ってこようか?」
むつ「一緒に行こうぜ、まとめて5•6本持ってきときてぇし」
修二と一緒に主屋に戻って台所を再び物色。お茶とコーヒーと…
俺がぺットボトルを選んでたら、後ろの修二が気まずそうに口を開く。
修二「あ、…あの…さ」
振り返ると、修二は視線を床に落とし、兄の奏一さんからお守りにもらった小指のピンキーリングをいじっていた。
むつ「ん?」
修二「あの…さ」
修二には珍しく、なかなか言葉が出ないようで正直ちょっとイラッとした。
だから、声にそれが出た。
むつ「だからなんだよ」
修二「ッ…。ひ、冷えてないから氷も持ってく?僕チンやっとくね」
明らかな誤魔化しに、自分がやらかしてることに気が付いた。
しまった、修二が何か言ってくれようとしてたのに…、饒舌じゃない修二は素の部分。俺は喉渇いて腹減ってるし、今朝のことがあったから、ついつい無下するとこだった。
修二「あ、アイス発見。ふふ、氷こんなんでいい?」
俺は、すでにチャラ男チャンネルに切り替えて冷凍庫の氷を出してる修二の背中から腰に手を回した。
修二「わっ!な、何?」
むつ「悪い…、何言おうとした?」
修二「…え?氷コレで足りる?」
一瞬の迷い、しかし人が謝ったのに、修二は誤魔化した。修二はコレだからめんどくさい 。でも仕方ない…そういうややこしい性格なんだ昔から。
むつ「ちょっと来い」
俺は修二の持ってる氷をダイニングテーブルに置いて、背中から服を引っ張って椅子に座らせる。
俺が修二を見下ろす格好をとって、椅子とテーブルに手をついて顔を寄せ、睨まないように努力したが、結局睨みつける。
むつ「謝ったろ?改まって何言おうとしたの?」
まだチャンネルの切り替わらない修二がヘラッと笑ったから、俺は、心の中で舌打ちして、強引に唇を奪った。
修二はちょっとだけ抵抗したが、すぐに俺に舌を絡ませてくる。
最近の修二はキスで結構素直になる。付き合ってみて、色々分かった。エロいし可愛いし、エロい。それは良かったが、その分普段の頑固さが増したような気がして、ついつい言い合い気味になるし、なろうものなら修二がすぐに方向転換して話を誤魔化す。付き合って良いこともあるが、同じだけ面倒が増えてトントンと言った感じだ…。
むつ「ほら、怒ってねーよ、何だよ」
修二「…ッ……むつ…」
むつ「ん?」
やっとチャンネルが切り替わったみたいで、またうつむいて何か言い始めた…。仕方ない俺様が冷静になってこの広い心で修二の言葉を聞いてやんなきゃな!テクも上がってきたこの俺が大人の余裕ってやつで…
修二「あの……今朝…の…、僕……」
今朝!?…スッゲー気になるワードなのに、修二はもじもじして、なかなか先に進まない。
耐えろ、耐えるんだ俺!
修二「ごめん…俺……、ちゃんと…い…わないと」
言う?まさか!?
修二「…ッ…。僕ちゃん!やっぱり後にする!」
むつ「なんでだよ!!!」
散々もじもじして、恐らく肝心な部分で修二はチャンネルが切り替わった。イラッとしてつい胸ぐらを片手で掴んだ…が…、思い出した、修二は待っても駄目なんだった。
至近距離の修二の唇に再び噛み付く。
修二「んん!!んう…ん」
チュッてリップ音で離れた唇。
むつ「……言えよ」
唇を離しても、胸ぐらとおでこを離さず、椅子に座る修二をほんの少し見下ろす形で言うが、まだ修二の瞳に理性が残ってる。
俺は再び唇を貪る。
繰り返し繰り返し…。
修二「む…つ…んん…んはぁっ」
むつ「ん?」
修二「はぁ、はぁ、…」
修二が息切れして口を拭った、俺よりテクがあるくせに緊張からか上手く息できてないし、指先冷えー。
修二「…むつ…ぼく」
むつ「うん」
すると下がっていた視線が上がって俺を潤んだ瞳で見上げて、急に修二からキスして来た、修二からの甘い優しいキスにドキッと心臓が高鳴る。修二が俺の首に腕を絡める、俺も修二の座ってる椅子に膝を置いて体の距離を詰めて抱き合う。
唇が少し離れ、修二がおでこを付けた至近距離で唇を震わせた。
修二「…ッつ、…す」
??「えーーッ!!」
突然、台所に女性の悲鳴が響く。
修二は反射的にむつから離れようとむつを押し、むつは離れまいと修二の体に巻きついたまま声の主を睨んだ。
恐らく、超!肝心な言葉を遮られた。
むつにはそのつんざくような声が、誰だか分かってた。
むつ「うっせぇよ!取り込み中なんだよ!!入ってくんなバカ姉貴!!」
紬「イヤー!!あんた今!今!!」
むつの五つ上の姉、紬(つむぎ)は台所の入り口で両手で顔を覆い、しかしその指の隙間からしっかり抱き合う2人を見ながらぶるぶる手を震わせていた。
紬「今、き、き、き、きすぅ!?」
修二「ち、違うんです!!」
発狂してる紬に、修二が俺を押しのけ椅子から立ち上がって全力で否定したが、俺にはその答えが気に食わない。
むつ「違わねぇだろ」
修二「むつ!!」
むつ「キスだろうが!」
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