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ー芽生えー3
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事務所の階段からツカツカ下りてきた神さんが、僕と賢史さんを引き剥がし、昨日のキングみたいに僕の首根っこを掴んで賢史さんとの間に割って入った。
百目鬼「賢史!!貴様何やってんだ」
賢史「ヤダヤダ神くぅーん。見て分かんない?俺じゃないじゃん、マキちゃん〝が〟俺をデートに誘って来たわけよ。見たろ?マキちゃんが抱きついて来てたの」
賢史さんはニヤニヤしながらいつもの調子で、ガルルッと唸る警戒態勢の神さんに、慣れた感じであしらってコッチに振ってくる。
賢史さんを睨んでた神さんの眼光が僕をギロッと睨んでくる。
百目鬼「てめぇーは何してんだ」
マキ「えへ♪賢史さんとお茶しようかなぁーと」
ヘラヘラ答えたら、神さんが両手で僕の胸ぐらを掴んで、小声でドスの効かしてきた。
百目鬼「昨日散々可愛がってやったのに足りないっていうのか…」
あーあ、結構キてるなぁ…。
でも、神さんに嫉妬してもらえると嬉しいだけなんだけどなぁ♪
マキ「やだなぁ百目鬼さん、僕が愛してるのは〝神さん〟だけだよ♪。賢史さんに聞きたいことが出来たからお話しするだけだよ」
僕の愛の言葉に、神さんは余計不機嫌そうに眉間にシワを寄せる。
百目鬼「あの獣に何されたか忘れたのか」
マキ「ふふ♪賢史さんのおかげで僕たち今一緒にいるんだよ、そこは心配しなくていいんじゃない。百目鬼さんと賢史さんはお友達でしょ♪」
百目鬼「友達だからこそ、あいつがどんだけスケベオヤジが知ってる」
マキ「ふふ♪じゃあ、僕を信用してよ、僕は誰にでも股開くような人間?浮気するような子?」
百目鬼「ッ………ッ………………」
マキ「あは♪そこ肯定されたらどうしようかと思っちゃった♪」
怒るかなぁぁ?と思ったけど、僕も譲る気が無くて、ヘラヘラニコニコしながら真剣な瞳で見つめ返した。神さんに僕の気持ちは伝わったみたいで、神さんはイライラしながら困った顔して
百目鬼「いったいなんの話をするんだ。お前はすぐにトラブルに巻き込まれるだろうが」
マキ「僕の昔お世話になった友達が、困ったことになってるって賢史さんが話してたから、聞いてくるだけだよ」
百目鬼「…そこ、すぐに首を突っ込む癖なんとかならねぇーのか」
やっぱり、みたいに嫌そうな顔して、まだ僕から手を離さない神さん。遠くで僕らを眺めてる賢史さんが、また始まったって呆れ顔してる。
拗ねる神さん僕はにっこり笑って投げキッスした。
マキ「ウフ♪そんなぁ、もう危ないことはしないよ♪♪。ちょこっと賢史さんとお話し聞いてくるだけだから♪心配しないで♪帰ったらサービスするから、ね?」
だけど僕の投げキッスは叩き落とされちゃった。
百目鬼「ざけんな。なんか余計なことに首突っ込む気満々じゃねーか」
マキ「んー、深入りはしないよ♪ちゃんと神さんにも報告できることはするし♪」
百目鬼「俺も行く」
マキ「だぁーめ♪百目鬼さんに話していいかは、賢史さんから話を聞いてみてからじゃないと♪百目鬼さんだって守秘義務あるでしょう?」
百目鬼「お前は探偵じゃねーだろ」
マキ「僕ね、人に借り作るの大嫌いなの。甘えたままなのも好きじゃない、僕が甘えたり助けてもらうのは、今後一生、神さんだけで十分」
百目鬼「…」
一瞬驚いて、その次に嬉しそうな目をしたけど、騙されないぞって僕を睨み返した神さんに、僕は本気だって上目遣いで可愛く笑いかけた。
マキ「ね?。話を聞いて、アドバイスしてくるだけだから」
百目鬼「……頑固だな」
マキ「頑固だよ♪」
百目鬼「……許さないぞ」
マキ「今回は譲らないよ♪」
百目鬼「……チッ…」
マキ「ふふふ♪」
百目鬼「…………ッ、2人っきりは許さない」
マキ「つよしはいるけど、なんならメイちゃんにも居てもらうよ」
百目鬼「俺が電話したら絶対出ろ」
マキ「うん♪なんなら5分おきにメールしようか?♪」
百目鬼「絶対だぞ」
マキ「うん♪」
イヤイヤ了承してくれた神さんは、やっぱり眉間にシワを寄せてめっちゃ怖い顔しながら、僕から手を離してくれた。
マキ「賢史さん♪百目鬼さんから許可が出たからお茶しようね♪」
ご機嫌で賢史さんを誘いに行くと、賢史さんは意外そうな顔してため息まじりに
賢史「……お前、強いな…」
マキ「ふふふ♪」
賢史「恐ろしい女王様だ、後でどうなっても知らないぞ」
マキ「大丈夫♪百目鬼さんには後でいっぱいサービスするから♪」
呆れ顔の賢史さんが、俺のせいじゃないって顔して神さんをみたけど、神さんは恨み節で賢史さんを睨んでる。
賢史「そんな顔で見るなよ。今晩サービしてくれるってよ」
百目鬼「うるせぇー、ニヤニヤ想像すんじゃねぇ」
賢史「想像くらいよくねぇか」
百目鬼「頭かち割られてーのか」
賢史「あははは」
ふふふ、相変わらず仲良しさんだなぁ♪
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