アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
補習13
-
ここまで、ずいぶん時間をかけすぎた。
そろそろ、日付が変わる時間だ。
湊が立ち会うことはできなくなったが、せめて、この子の誕生日が終わる前に、終わってやりたい。
記念日は、大事だからな…。
残念だが、ゆっくり楽しむのは、また今度だ。
その機会は、どうせすぐにやってくるだろう。
夏樹はそう自分に言い聞かせて、鞭を高く振り上げると、勢いをつけて振り下ろした。
ビシッッッ
鞭は、コウタの背中に命中して、濁った大きな音をさせた。
ビシッッッ
ビシッッッ
ビシッッッ
夏樹は、一打一打、丁寧にコウタの身体に打ち付けた。
コウタの赤く腫れ上がった背中に、新しい真紅のラインが浮かび上がるたびに、夏樹は呼吸が苦しくなるほど狂おしい興奮に襲われる。
皮膚が破けない程度に、力は加減している。
これは懲罰じゃない。
だから今夜は傷を作るつもりはない。
だがそれでも、相当な痛みは与えているはずだ。
気が遠くなるほど痛いだろうに、コウタから聞こえるのは、鞭が当たった瞬間にかすかに息を詰める音だけだ。
コウタは亀の甲羅みたいに背中を丸めて、ただじっと静かに耐えている。
我慢強いのは結構だが、それはいずれ自分の首を絞めることになるだろう…。
こういう奴は、打ち手に手加減を忘れさせる。
上手い奴は、適当なところで、苦痛をうまく表現する。
そうすれば、打ち手を満足させて終了に導くことができることを分かっているからだ。
コウタも、場数を踏めば、そのやり方を覚えるのかも知れないが、今の、ただ真っ直ぐなだけの反応をしている間は、間違いなく、毎回ボロボロにされるだろう。
湊はおそらく、そのことを、わざと教えていない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
135 / 463