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湊の罰①
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もう一度、コウタの髪をかきあげて顔を覗き込むと、コウタは、気持ち良さそうに眠っている。
初めてにしては長時間吊るされていたし、緊張もしていただろう。
その上、だいぶ時間がかかってしまった。
コウタはあまり顔には出さなかったが、疲れ果てていたに違いない。
コウタが苦痛や疲弊の色をほとんど表さないのは、湊の仕込みだろう。
それはそれで、湊の好きして良いが、分かりにくいのは困りものだ。コントロールが難しい。
実際、今夜は、ずいぶん読み間違えた。
その辺りは… 湊と話し合う必要があるだろう。
夏樹は、眠ってるコウタの額に、そっとキスをした。
離れてもいいだろうか…。
このまま、朝まで眠ってくれているといいんだが…。
「しばらく、ひとりで良い子にしてろよ。」
夏樹は、よく眠ってるコウタの頭を撫でながら、そう言い聞かせた。
夏樹はコウタを起こさないようにゆっくりベットを抜け出して、手早く服を着ると、キッチンでコップ一杯の水を飲んだ。
廊下に出る前に、ふと思いついて夏樹はドアの上のランプを見上げた。
「コウタが起きたら、知らせてくれ。」
誰もいない空間に言葉を投げると、ランプが赤く一度光って消えた。
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