アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?

会員登録

  • ファン小説投稿可能
    ファン漫画投稿可能
    ファンイラスト投稿可能
    ファンボイス投稿可能
    完結
         
  • 概要

    江戸時代の大店(おおたな)に初めて生まれた男の子鶴松。

    鶴松の出会う人たちと江戸時代の生活風景を描いた文章です。
    フィクションを交えつつ、また時代考証も織り交ぜながらの話になると思います。


    登場人物

    【鶴松(つるまつ)】
    本作の主人公の一人。江戸時代の大店で初めて生まれた男15歳。今までは女ばかり生まれては入り婿を採用していた女系で家族からも奉公人からも「若旦那」と呼ばれて大事に育てられる。家業は継がずに一人本を読み書きしたり俳句を読んだり長唄を歌って生活している趣味人。世間知らずな境遇と性格は次第に周囲に影響を与えられ........


    【野乃助(ののすけ)】
    本作の主人公の一人。上方言葉を話す出自不詳の16歳。女性に紅(べに)や白粉(おしろい)を売る白粉屋を生業(なりわい)にする傍(かたわ)ら春も売る。色白な整った顔立ち、立ち居振る舞いから以前は若衆の演劇役者だったのではないか?と周囲からは噂されている。女性や男性に春を売りながらも心の中では染芳(そめよし)のことを憎からず思っている。


    【染芳(そめよし)】
    本作の主人公の一人。旗本の次男坊。18歳。戦国の時代が終わり平和な時代の中、借金により家が没落。一旗挙げる為に江戸に出て来たが武士としての志は捨てずにいるものの、長屋で寄木細工(よせぎざいく)や子供のおもちゃなどを作ったり日雇いの仕事をしながらしのいでいる。小さい頃から受けて来た心根から武士としての生き方と己の実情に苦悶する。


    【小志乃(こしの)】
    長唄の師匠。未亡人。見目麗しい女性で、長唄を習いに来るという名目で口説きに来る男たちをいなしながらも自分の行く先に不安を持つ24歳。鶴松とは近所ということもあり、お互いに長唄を吟じ合ったり三味線を流す姉弟のような仲。


    【美坂野(みさかの)】
    役者。男役も女役もやれる売れっ子。17歳。小さい頃に芝居小屋に売られて春を売りつつ芸を磨きトップになる。タニマチも多く、蓮華王院や女性、男性限らず虜(とりこ)にしながらも心の奥底では言い寄って来る人間を見下している。鶴松とは小さい時からの知り合い。自分と正反対の生き物の鶴松にヤキモキしながらも目が離せない江戸っ子気質の兄貴分。


    【蓮華王院(れんげおういん)】
    名刹(めいさつ:名高い寺)の大僧正。42歳。美坂野に惚れ込み、金銭は元より美坂野の為に全てを投げ打つ程に入れ込んでいる。だが、その行為は次第に......


    【千代吉(ちよきち)】
    吉原の花魁(おいらん)。吉原の楼閣仙吉楼(せんきちろう)で働いている。客には美坂野などを抱えているが美坂野と同じく男に対してはお金としか見られない。教養と知識に富み、寺子屋の先生のようなことや貸本屋の副業をしている鶴松のところに使いを寄越したり、たまに鶴松を呼びつけたりしている。


    【春駒(はるこま)】
    陰間茶屋の少年。14歳。鶴松とは顔見知り。たまにお茶や菓子をねだったりしながら鶴松にソロバンや計算を教わる。鶴松のことを親友のように思っている。年齢を重ねて行く内に自分がどうなるのか将来の不安を抱きつつ、その日その日を暮らすが......


    【鶴賀】
    江戸の奉行所の与力。26歳。以前野乃助が陰間茶屋で働いていた時の贔屓(ひいき)野乃助のことを憎からず思っていた。頑固で真面目。この歳になっても妻を娶(めと)らず、奉行所内でも人望が厚い。ある夜から鶴松たちや野乃助と出会うことになり巻き込まれた。



この作品のレビュー

    まだレビューが投稿されていません

コメント

  • ヒース
    2023/12/11 18:35
    こんばんは。
    時間が過ぎてるので、ここを見てもらえるかわからないけど、わたしはこういうのが読みたかったという、まさにわたしの好みにはまったお話で、たいへんに楽しく読んでる途中です。
    エッチ場面が多いのは食傷してまして、ストーリーがしっかりしてるのが好きです。
    時代小説はむずかしい部分もあり、読むのに時間がかかるのですが、こちらは親切な説明があり、本当にうれしいです。
    鶴松くんが軽い知的障害と、お守りの鈴をもらう場面は胸がギューとしました。
  • ラタン
    2018/03/03 20:00
    >>ぴょんきち
    あ、いえいえ。
    自分の文章を読むのは嫌いですが、コメントを読むのは好きですのでご遠慮なさらずどうぞ。

    悲しい話はとことん悲しい話にさせられるなぁという変な自負がありましたので、落ちてしまうような重い話にならないようにと、こんな感じの話にまとまりました。

    こちらこそコメントありがとうございました。
  • ラタン
    2018/03/03 19:56
    >>ぴょんきち
    ぴょんきちさん、初めまして。

    こんばんは。
    お読み頂きありがとうございます。
    僕が子を養った経験がありませんので、想像上での内容になりますが、そんな未熟な文章でも誰かの心に届いたとしたら書き手冥利につきます。

    どんな状況にも、場所にも幸せって転がっていると思います。
    大きな幸せより身近な幸せを見つけられる、そんな成長を遂げてボランティアから御子息が戻っていらっしゃるのを僕は願います。
    その時は分からなくてもいつかご家族の大きな幸せの糧になる日が来るんじゃないかと私信ではありますが僕はそう思っています。
  • もっと読む

非会員の方はコメント投稿出来ません

会員登録

この小説を通報する