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6 文化祭
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りゅうが教えてくれた兄さんは、明らかに俺の知ってるいつもニコニコの優しい兄さんじゃなくて。
説教してるとこなんてみたことないし、その事を語るりゅうの顔が少し引き攣っていたから、多分相当怖かった、、、のかな?
でも、俺の事を話してる時は優しい顔って所は、やっぱり嬉しい。
兄さんが警察官になろうとしてたなんて、想像もしてなかったけど、その姿はすごく見たかった。
まあそんなことを考えながらりゅうの話を聞いていたら、りゅうはいきなり俺をギューっと抱きしめて「頼って欲しい」と言った。
いや、正直いって、この体勢でそんなことを言われたら、なんか、こう、、、勘違いしそうになる。
りゅうはまるで俺を女の子のように優しく接してくる。
てか、めっちゃいい匂いするし、顔近いし、俺そろそろ鼻血出すんじゃね?
きっと好きな人の前だと、もっとエロス大放出だろうな。
りゅうに恋人が出来るまでは、このりゅうを知ってるのは俺だけだといいなぁ。
「ねぇ、返事は?」
あ、やばい、忘れてた。
そもそもなんの話だっけ。
「えっと、、あの、、」
「まじで今回みたいに、俺の事頼ってくれないし、こんなに顔腫れちゃって気絶するくらい頭ぶつけられるようなことがあったら、俺耐えれないよ。やっと連絡取れたと思ったら、電話切るし。今後は純の傍から離れないから。もう純がウザイって思うくらい離れないから。」
なんかすごいいっぱい早口で言われたけど、少しいじけた子供みたいで、なんか可愛らしい。
「わかった。今後はえっと、りゅうから離れません。」
「うん、あとは。」
「あー、何かあったら頼ります。1人で何でもしようとしません。」
「よし、約束ね。」
りゅうは右手の小指を出てきた。
え、なに、まさか指切りげんまん??
高校生にもなってこれするとは思わなかった。
俺は吹き出しながら小指を出した。
「「指切りげんまん嘘ついたら針千本のーます、指切った!!」」
俺達は目を合わせて笑った。
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