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すると、話を静かに聞いていたであろう洗い物が終わったナオが話に入ってきた。
「あたし、ここでの怜衣しか知らないけど、いつもクールな感じなのに なんか以外よね〜! バーで声掛けられたら来るもの拒まずって感じで、可愛いネコちゃんの事喰いまくってる、ただの狼だと思ってたら、一途で可愛い男の子じゃない!」
「…フッ」
「おい、笑うな」
鼻で笑った千晃に即座に言った俺への当てつけかのように
千晃は得意げに喋り続けた
「 普段はコイツあんま喋らないし、顔もそこそこ良いから外面はクールで大人っぽく見えんだよ。
本当は、好きな奴にはなんも言えないヘタレだけどな 」
「仕方ねえだろ、相手はゲイでも男好きでも何でもないんだから」
「えっ!怜衣ってばノンケにずっと片思いしてるの!
そんな事聞いたら、怜衣目当てでバーに来てるネコちゃん達が泣いちゃうわよ〜 」
大袈裟に驚いたナオがジェスチャーで泣く真似をする
「別にただ好きなだけで、あっちには手出すつもり無いから大丈夫。 こっちもこっちで割り切った関係だし。」
「そんな事言って、相手のネコちゃん達はどうか分からないでしょ
それに、なんで諦めちゃうの? 話聞いてたら、その怜衣が好きな先輩、仲直りしたくて住む所わざわざ近い場所紹介したんでしょ? これって脈アリじゃない?!
あたしだったら、もうその場で好きって言っちゃう!」
言いながら、ナオはちょうど拭いていたグラスにチュッと口づけをし、グロスが付いたところを千晃に頭を叩かれていた
馬鹿だな
見てるだけで痛そう…
「 でもそれも一つの手じゃねえ? 」
「何が」
ナオを洗い場まで強制送還し戻ってきた千晃が続ける
「怜衣は初めから好きな奴の事諦めてたし、あん時は手もつけられないくらい荒れてたから何も言わなかったけど
俺は、ナオの意見もありじゃないかって思う」
「真斗に今すぐ告白しろって?」
出来るもんなら最初からしてるわ
分かりきったような事を言われ、少し尖った声になって口から出た。
「ほんと、そいつの話んなるとすぐムキになる」
クスクス笑いながら言う千晃に そんなことない、と言い返せない
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