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「怜衣は忘れろなんて言ってたけど、大事なやつにずっと好きだったって言われて忘れられるわけない。
それに俺、別に気持ち悪いなんて思わなかったし、むしろ嬉しかった。
何より、怜衣を失いたくない気持ちの方が強いんだ…
また、4年前みたいに急にいなくなるのかって思ったら、居ても立っても居られなくなった。
こんな気持ちになるの怜衣だけなんだよ…
出来れば怜衣の気持ちに答えたい。
でも男と付き合うの初めてだし、正直 気持ちの整理はまだついてないけど…」
「そんな無理に付き合ってくれなくても… 」
「無理じゃない!俺が、付き合ってほしいんだ
頼む…‼︎ 少しの間だけでもいいから!
この気持ちがなんなのか確かめたい…‼︎」
真斗の言ってる事はめちゃくちゃだ。
正直意味がわからない。
けど、きっと俺は
「少しの間ってどのくらい?」
また真斗に負けて、お願いを聞いてしまうんだろう。
「は、半と…いや、3ヶ月くらい」
「無理。長すぎ。それの半分な」
それ以上伸ばしたところで気持ちは変わらないだろう。
それに、そんなに長い間 真斗と仮にでも付き合うなんて俺の頭がまた勘違いしてしまいそうだ。
1ヶ月半ならと了承すると、嬉しそうな顔をした真斗が飛びついてきた。
いつもの変わらない調子で、振り回している尻尾が俺には見える。
「怜衣!!ありがと! これからよろしくな!」
今回も真斗に根負けした俺は、また
このわがままな大型犬に振り回されるんだろう。
嬉しいような何が分からないこの気持ちに
ため息とは少し違う息を小さく吐いた。
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